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【エアコン工事解説!】ポンプダウン、気密検査、真空乾燥

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エアコン工事 ポンプダウン

エアコン工事の際に行われるポンプダウンや気密検査、真空乾燥とはどのような作業なのか、作業の目的や理由を解説いたします。

1、ポンプダウンとは

エアコン工事 ポンプダウン

エアコン工事で、入替や移設を行う際に必要な作業です。

エアコンを構成する室内機と室外機は銅管でつながっており、その中に冷媒ガスが入っています。エアコンの入替や移設をする場合には室内機を取り外す作業が必要になりますが、フロン排出抑制法により冷媒ガスを大気中に放出することは禁止されていますので、そのまま取り外すことはできません。

そこでまずは、ゲージマニホールドと言われる道具を使い、中に入っている冷媒ガスを室外機側に集めて回収します。この作業をポンプダウンといいます。

2、気密検査とは

エアコン工事 機密検査

エアコンの配管や内部から冷媒ガスが漏れている場合、エアコンが効かなくなるなどの故障につながります。また、大気中にフロンガスが放出され、地球温暖化を加速させる要因となります。

そこでガス漏れが疑われる場合には、一度すべての冷媒ガスをエアコンから回収し、窒素ガスを封入(エアコン内に入れること)してガス漏れ探知機などを使い、ガス漏れ箇所を探します。窒素ガスを用いるのは、大気中に漏れても無害なためです。

漏れ箇所がすぐに見つからない場合は、エアコンの中に窒素ガスを入れた状態で数週間放置することもあります。

この窒素ガスを使ってガス漏れ箇所を特定する作業を気密検査と言います。
作業時などに水分または異物が混入してしまった場合、その除去を目的に行う場合もあります。  

ガス漏れ箇所が見つかったら

気密検査の結果、ガス漏れ箇所が見つかった場合、フロン排出抑制法における管理者の「漏えい時の義務」により、漏れ箇所を速やかにふさぐ必要があります。

配管など、溶接でふさぐことができる場合はガス溶接を行います。部品などガス溶接ではふさぐことができない場合は部品交換が必要となります。

※漏れ箇所をふさがずに冷媒ガスをエアコンに入れることは法律で禁止されています。

ガス漏れしやすい所はどこ?

①室外機内の配管

エアコンの心臓部ともいえる【圧縮機】はかなり振動する部分です。圧縮機につながっている配管の接続部分やその周りの配管が、振動による擦れや経年劣化でガス漏れを起こすことがあります。

②熱交換器

熱交換器は、室内機と室外機にそれぞれあります。特に室内機の熱交換器は室内の状況に大きく左右されます。例えばお寿司屋さんでは、酢飯に使われる酢の成分によって腐食し、ガス漏れを起こしてしまう場合もあります。

3、真空乾燥とは

配管内を真空圧にして、窒素や混入してしまった酸素、水分を除去する作業のことです。

冷媒配管の作業時は、空気中の酸素や水分が配管内に微量ながらも混入する場合があります。そういった酸素や水分が配管内に残っていると配管を錆びさせ、エアコンを故障させる原因となります。また、気密検査時に封入した窒素が残っていると、エアコンが不具合を起こし故障することがあります。

そうならないために、配管内を真空圧にしてそれらを除去する作業をします。これを真空乾燥と言います。

4、最後に

エアコン工事や修理の見積もりによく出てくる【ポンプダウン】【気密検査】【真空乾燥】という作業は、省くことができない非常に大切な作業です。弊社はお客様のエアコンを長く、効果的に使っていただくために、こうした作業を丁寧に行っております。

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ESC事業部 テクニカルサポートグループ CS1課 岡田/水島/岩上

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