エコトピック

2020.08.25

エアハンドリングユニット、ファンコイルユニット、全熱交換機等のフロン排出抑制法における法定点検義務は?

クーリングタワー

エアハンドリングユニット、ファンコイルユニット、全熱交換機等のフロン排出抑制法における法定点検義務はあるのでしょうか?弊社の見解をご紹介します。


 
エアハンドリングユニットのフロン排出抑制法における点検義務はあるの?

エアハンドリングユニット(Air Handling Unit)とは、劇場やホール、大型ショッピングモール、図書館など、人の出入りが多い大型施設で使用されることが多い、大きな室内機のような装置です。

多くの場合、建物の一か所に設置(セントラル空調)されており、温水、冷水、蒸気を利用して建物全体に温度、湿度を調節した空気を供給します。

冷温水コイル・加湿器・ドレンパン・送風機・エアフィルタから構成され、通常の業務用エアコン室外機やチラー、クーリングタワーといった外部熱源設備とセットで使用されます。

エアハンドリングユニットは、どんな外部熱源設備とつなげるか、でフロン排出抑制法における法定点検義務が発生するかが違ってきます。

チラーにつなげる場合は法定点検義務【対象外】

チラーは冷媒を利用して水や各種液体の温度を調節し、エアハンドリングユニットに送ります。そのため、チラー自体は簡易点検が必要です。(定格出力が7.5kw以上の場合は定期点検も必要)

一方、チラーから温度調節された水や各種液体が送られてくるだけのエアハンドリングユニットについては、法定点検義務は発生しません。

チラーとエアハン 点検義務
室外機につなげる場合は法定点検義務【対象】

室外機を循環する冷媒は、室外機につながったエアハンドリングユニット内部にも流れます。そのため、簡易点検及び室外機の定格出力が7.5kw以上の場合は定期点検の義務が発生します。

室外機とエアハン 点検義務

このように、エアハンドリングユニットのフロン排出抑制法における法定点検義務は、外部熱源設備に何を使用しているかによって変わってきます。

※クーリングタワーにつながっている場合、冷媒は使用しない為、法定点検義務はありません。

◆チラー(冷却水循環装置)とは

水や各種液体の温度を調節し循環させる機器です。

温度を一定に保つための装置での総称で、チラーユニット、チリングユニット、チラーとも呼ばれます。チラー内部は、冷媒が循環する冷凍サイクルと冷水を循環する水回路があり、冷媒の冷却方式として空冷式と水冷式があります。冷却に使用することが多いですが、温めることができる機器もあります。

◆クーリングタワー(冷却塔)とは、
水が蒸発する気化熱を利用して水を冷却する装置です。

 
ファンコイルユニットのフロン排出抑制法における点検義務はあるの?
業務用エアコン

ファンコイルユニット自体には、水が利用されており、冷媒は使われていない為、点検義務はありません。
ただ、冷水、温水を作っている熱源機器(チラー等)には冷媒が使用されているものもあり、簡易点検が必要で、定格出力7.5kw以上の場合は定期点検も必要となります。

◆ファンコイルユニットとは
 エアコンが冷媒を利用して温度、湿度調節しているのに対し、ファンコイルユニットは水を利用して温度、湿度調節しています。中央制御の設備ですが、部屋ごとにON,OFFや温度設定は可能です。
 
全熱交換機のフロン排出抑制法における点検義務はあるの?

全熱交換器の多くは、冷媒が使われていないため、点検義務対象外です。
ただ、冷媒を使用している全熱交換器もあります。その場合は、簡易点検の必要があり、室外機の定格出力が7.5kw以上の場合は、定期点検も必要です。

全熱交換器が冷媒を使っているかどうかは、型式を確認すればわかります。ただ、全熱交換器は天井裏に埋め込まれている場合が多く、型式の確認は目視では難しいです。確認の必要性がある場合は、施工会社にご確認ください。

◆全熱交換機とは
換気によって失われる空調エネルギーの全熱(顕熱=温度と潜熱=湿度)を交換し、回収する省エネルギー装置です。つまり換気によって排気される熱エネルギーの50~80%を回収再利用し、冷・暖房負荷を、20~30%削減できます。二酸化炭素総排出量の削減にもつながります。
 
最後に

フロン排出抑制法における点検義務は、冷媒を使用している全ての業務用機器に対して、簡易点検の義務があります。また、定格出力7.5kw以上の場合は、定期点検義務も生じます。

エアハンドリングユニットやファンコイルユニット、全熱交換器はいずれも、内部に冷媒が通っていなければ、フロン排出抑制法における法定点検義務はありません。ただ、冷媒を循環させている場合もあるため、お客様の設置状況により違ってきます。

確認方法は、メーカーや型式で施工業者に問い合わせをするか、導入時に作られている導入仕様書をご確認ください。メーカーや型式は、機械のどこかにシールがついているはずなので、そのシールをご確認ください。仕様書の所在が分からない場合はメーカーにお問い合わせください。

こうした機器の定期点検は弊社でも可能です。お気軽にお問い合わせください。

※この記事ではフロン排出抑制法における点検義務について記載させていただきましたが、ビル管法(建築物における衛生的環境の確保に関する法律)など、他の法律については網羅したものではございません。予めご了承ください。

◆簡易点検、定期点検の詳細はこちら
・業務用エアコンに点検義務があるってご存知ですか?

◆お問い合わせはこちらからお願い致します。

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