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SBTのターゲット検証システムの予約フォーム、解説します!

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脱炭素関連
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世界中で地球温暖化への懸念が広がり、企業に脱炭素対策が求められるようになっている今、SBTに参加する企業が急増しています。

これを受けて、2022年から、新たにGoogle Formでのターゲット検証の予約が導入されることになりました。

今回は、このGoogle Formの回答内容と、ターゲット検証の予約方法について、説明いたします。

今までの申請方法とどう違うの?

昨年秋ごろまでのSBTのターゲット提出の方法は、ターゲット提出フォーム(Target Submission Form)をダウンロードし、回答したものをSBT宛てにメールで送る、というものでした。

しかし、昨年の冬以降、提出方法変更により、ターゲット提出フォームをメールではなく、Google Formで送信できるようになりました。

また、SBTがターゲット検証を行う日を予約する、という制度も導入され、これもターゲット提出フォームの送信と合わせて、Google Form上で行えるようになっています。

予約制度の導入により、企業は、自社のターゲットが検証される時期の目処が立つようになり、SBTは、検証が可能な分の応募数に制限できるので、双方にメリットがある制度になっています。

SBTi予約システムってどこにあるの?

SBT予約フォーム場所

SBTiの予約システムは、SBTiのウェブサイト【目標を設定する(Set a target)】から【始めましょう(GET STARTED)】をクリックし、③の中の【 SBTi予約システムを介して検証を予約します(Book your validation through the SBTi booking system)】をクリックすると、SBTi予約システムの画面が出ます。

SBTi予約システムの回答項目は?

SBTi予約システムの回答は、大きく分けて3つの部分に分かれています。それぞれについて説明いたします。

基本情報の入力

SBT予約検証システム①

ここでは会社名や連絡先といった基本情報を入力します。企業のセクター分類等に関する質問もありますが、これらは目標提出フォームの質問と重複しているので、目標提出フォームの記入後であれば、特に問題なく回答できます

目標提出フォームのアップロード

SBT予約フォーム ②

予約フォームの中盤で、目標提出フォームをアップロードする必要があります。

目標提出フォームってどこにあるの?

目標提出フォームの場所は下記の赤枠部分です。
SBTiのウェブサイト

SBT目標フォーム場所

目標検証開始日の予約

予約サイト

続いて、目標検証が開始される日時を予約できるサイトへのリンクがあります。

このサイトのカレンダー上で日付を選ぶことにより、ターゲット検証の開始日を予約するシステムとなっています。

ここで選択した日時は、あくまでターゲット検証が開始される日であり、結果が通達される日ではないので、注意が必要です。

また、目標提出フォームの回答が不十分だと予約がキャンセルされてしまうため、再度予約をしなければなりません。

目標提出フォームってどんな内容?

SBT目標フォーム

39ページあるフォームです。SCOPE1,2,3やSCOPE3の各カテゴリーのデータや算定の方法などを詳細に記入する内容となっています。

2021年4月に公開されていた内容が2021年12月に変更され、セクター別のプロジェクトが次々に開発されていくことに伴って発生する、再計算についての確認事項が追加されていました。

最後に

今回の変更は、予想以上の検証企業の増加に対応するためのものです。現在予約できるのは来年の3月以降となっています。

脱炭素経営や、CDP,TCFD対策として、SBT認定を目指す企業は今後ますます増加することが予想されます。

セクター別のプロジェクトも次々と完成し、より複雑で難しく、削減率も厳しくなっていくことを考慮すると、早めに取り組むことが得策と言えます。

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