エコトピック

2019.08.05

【最新の代替フロン情報!】冷媒でエアコンを選ぶ時代?

R410 とR32
三菱重工グループがR410Aの地球温暖化係数1/14の冷媒を採用、実証機開発!

2019年4月18日、三菱重工グループは、温室効果係数の極めて低い冷媒を採用した実証機の開発をしたと発表しました。

≪三菱重工サーマルシステムズ株式会社様ホームページより抜粋≫
三菱重工グループの三菱重工サーマルシステムズ株式会社(社長:楠本 馨、本社:東京都港区)は、地球温暖化係数GWP(注1)が極めて低いR454Cを、世界で初めて1馬力級の小型エアコンに採用します。

混合冷媒ゆえに熱交換性能に劣るなどの同冷媒が抱える課題を、熱交換器最適流量化技術などの対策により克服したもので、このほど、同冷媒を採用した家庭用エアコンの実証機を開発しました。

環境規制の厳しい欧州市場での先行発売を視野に、量産準備を進めていきます。

R454C冷媒は、オゾン層破壊係数がゼロで、CO2の温暖化影響力を1とするGWPは146です。

中小型空調機器用冷媒として現在広く使われているR410A(GWP:2090)およびR32(同675)と比べるとそれぞれ約1/14、1/5となっています。

本実証機の冷媒による温暖化影響(注2)は、従来機(注3)に比べ91.3%の削減となります。

※1 GWPはGlobal Warming Potentialの略。CO2を1とした地球温暖化係数で、値が小さいほど温室効果が低く環境性に優れます。
※2 温暖化係数(GWP)×冷媒量で、冷媒での温暖化影響を算出したものです。
※3 当社欧州向けR410A高級機「SRK25ZSX-S」配管長5mの場合(GWP×冷媒量)と比べています。

出典:三菱重工グループホームページ

ダイキンが低温暖化冷媒HFC-32を用いた空調機の特許権不行使を宣言!

2019年7月1日、ダイキン工業株式会社がエアコンの冷媒に使用されているR410Aより温室効果係数が1/3である低温暖化冷媒HFC-32の特許を無償開放しました。

≪ダイキン工業株式会社様ホームページより抜粋≫
HFC-32は、オゾン層を破壊せず、地球温暖化係数は従来使用されてきた約3分の1※3であるなど、空調機の環境影響を抑制するための多くの特性を備えています。

また、HFC-32は空調機の運転効率を高めることができ、冷媒自体も広く流通しており容易に入手可能です。

単体冷媒であるため、回収・再生が容易であり、冷媒の新規生産量を削減することができます。

これらの特性から、当社はHFC-32を、多くの地域における環境負荷低減に有効な冷媒であると考えています。

当社は、HFC-32を使用した家庭用空調機を2012年に世界で初めて発売しました。現在では、HFC-32家庭用・業務用空調機は、世界60ヵ国以上で販売されています。

当社は2011年に93件の特許を途上国に対して無償開放し、2015年には全世界で無償開放※4することでHFC-32の普及を促進してきました。

※3 GWPは「IPCC 第4次評価報告書」温暖化係数(GWP)100年値での値。
※4 詳細は、2015年9月10日発表の「次世代冷媒を用いた空調機の特許を全世界で無償開放」を参照のこと。

他の多くの企業もHFC-32空調機を販売しており、需要や関心がさらに高まっています。

今回、上記93件に含まれていない2011年以降に申請した特許を無償開放することで、さらにHFC-32空調機の普及を促進したいと考えています。

今回の誓約の対象となる特許を使用するためには、当社の事前許可も契約も必要ありません。これらの複雑な手続きを不要とすることで、より早く、容易に対象特許を使用できるようになります。

出典:ダイキンホームページ

R32は爆発する?危険?

HFC-32は微燃性があり、大気中濃度が14パーセントから30パーセント程度の間に入ると爆発の可能性があるようです。

弊社のエンジニアは、冷媒ガスの充填やガス漏れの点検等の作業をします。

HFC-32の危険性について、社内の詳しい者に確認したところ、

大気中濃度が14%から30%になる状況というのは、例えるなら1畳ほどの密閉した空間で10馬力の大型エアコンのHFC-32が全て漏れる状況下で発生する可能性があるくらいで、通常、そんな状況は見たことがないし、考えにくい

ということでした。

東日本大震災でフロン大量排出

通常はエアコンの中に充填されている冷媒ガスですが、東日本大震災の時は、家屋やビルのエアコンが壊れ、中のフロン類が大気中に大量に排出されていたことが国立環境研究所の調査でわかりました。

地震だけでなく異常気象に伴う集中豪雨や洪水、土砂崩れ等あらゆる災害で、家屋や建物の破壊が発生すると、エアコン配管も破壊されフロンガスが排出されてしまうことになります。

フロン類の大気への排出による影響を少しでも減らすために、エアコン工事の際は、地球温暖化係数の低い冷媒のエアコンを選ぶ重要性が高まっています。

ハロカーボン類の排出量は東日本大震災の発生後に大幅に増加し、震災に伴う排出量は研究対象とした6種のハロカーボン類全体で6.6キロトンと推定されました。

これは、オゾン層破壊物質としてフロンCFC-11に換算すると1.3キロトン、温室効果気体である二酸化炭素に換算すると19.2メガトンにそれぞれ相当します。

この大量の排出は、エアコンの冷媒や断熱材の発泡剤などとして製品中に含まれていたハロカーボン類が、建物の倒壊などによって大気へ漏出したことによると考えられます。

本研究により、地震や津波などの自然災害が、ハロカーボン類の大量排出を引き起こしうることが初めて示されました。

出典:国立環境研究所 「東日本大震災に伴うフロン等の大量排出」

最後に

三菱重工グループの三菱重工サーマルシステムズ株式会社様のR454Cは家庭用のエアコンで実証機を開発していますが、うまくいけば業務用エアコンにも採用されるかもしれません。

またダイキン工業株式会社様のHFC-32は、弊社でも業務用エアコンの工事がある場合、ダイキン、三菱電機、日立等の8馬力未満のエアコンの場合は、順次R410(Rは冷媒名)からR32に置き換わっています。※8馬力以上のエアコンはどのメーカーもR410が使用されています。

代替フロンの漏洩については国の規制も強くなっています。
※詳しくはこちらをご覧ください。
フロン改正法案成立、抑えたい2つのポイント!
フロン類漏洩量公表 8万トン-CO₂ 前年より増加!

SBTなどの取り組みでも、気球温暖化係数の高い代替フロンの対策は重要となっています。
※SBTについてはこちらをご覧ください。
SBTの基準改定!?2019年10月から新基準スタート!

業務用のエアコン工事をご検討の際は、機能や見た目や価格だけでなく、冷媒の種類も重要な条件としてご検討ください。

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