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ここが違う!エアコン掃除 ここまで分解します!

エコトピック
エアコン関連
エアコン洗浄 ドレンポンプ、フィルター、外装.

エコ・プランは業務用エアコン掃除を年間約5万台実施しています。一般のエアコン掃除会社と何が違うのか、ポイントをご紹介します。

外せる部品は全て外します

フィルターやフィルターが付いているグリル、そして外装パネルを外すのは勿論、電気基板やモーターも全て外して洗浄します。外せる部品は全部外し、エアコン内部から部品まで細かい所も隅々まで綺麗にします。

エアコン洗浄 ドレンポンプ、フィルター、外装.
ドレンパン、ファン、熱交換器洗浄前後

ドレンポンプって何?

エアコンは冷房運転時、熱交換器の部分に結露が発生します。結露水はドレンパンという受け皿に溜まっていきます。溜まった結露水はドレンホースを通じて屋外に排水されますが、ドレンパンからドレンホースへ結露水を送り込む役割をしているのがドレンポンプです。
(ドレンパン自体に勾配がついており、ドレンポンプが付いていないタイプの業務用エアコンもあります。)

このドレンポンプが故障してしまうと、エアコン内部に結露水が溜まりつづけます。結露水がドレンパンの許容範囲を超えてしまうとエアコンは異状を感知して停止します。

これが夏場に発生するドレンエラーです。部品の経年劣化の場合もありますが、ドレンポンプに汚れが蓄積されて、排水不良を引き起こすことで発生します。

※ドレンとは、エアコンが空気を冷やす際の熱交換器に付着した水滴(結露)のこと。

ドレンポンプの中まで掃除!

エアコンの洗浄は「熱交換器」と呼ばれるアルミフィンを高圧の水で洗浄するのがメインです。この「熱交換器」は当然ながらどこの洗浄業者であっても洗浄をしていますが、水を排出するための部品「ドレンポンプ」の分解清掃を行っている会社は少ないです。

弊社では基本的に「ドレンポンプ」の分解清掃を行うのが標準仕様です。「ドレンポンプ」は内部にスクリューがついており、本体とフタで分離しますので、フタを外して内部を拭き上げます。

特に冷房シーズンは、内部はヘドロ状の汚れが著しく、清掃を怠るとエラーを検知しエアコンが停止するなどのリスクが高まります。

ひと手間掛かりますが、こうしたことが後々の不具合発生を抑えるポイントの一つになっています。

その他、電気周りの洗えない部品のホコリの除去など、通常目に見えない場所も綺麗にすることにこだわっています。

ドレンポンプ洗浄前後

ドレンホースも掃除

ドレンホースはドレンポンプから排出された結露水を外に排水するためのホースです。ここを綺麗にすることで結露水や汚れは外に排出されやすくなり、ドレンポンプへの負荷を軽減することができます。

まず、高圧洗浄機を使って15秒間ドレンホースを高圧洗浄します。その後バキュームを使って30秒間ドレンを吸引します。この2通りの洗浄方法で、ドレンホースに溜まった汚れを除去します。

エアコンドレンホース清掃

通水確認で不具合チェック!

冷房の時期は、結露水がエアコン内部に溜まります。通常であればその水はエアコン外に排水されるのですが、機器に不具合がある場合や組み上げ不良などがあった場合に、正常に排水がされずにエラーを検知したり、水が漏れてしまったりといったトラブルを引き起こすことがあります。

弊社ではこうしたことを事前に防ぐために、分解洗浄したのちにわざと水を入れ(通常4リットル)、排水周りの部品の動作確認や排水配管の詰まりが無いか等の確認を行っています。

また、エアコン掃除後は最低でも1~2時間以上試運転を行い、エラーなどの不具合が出ないか確認します。 これらのことを行い、事前に不具合を確認することで、エアコンが欠かせない時期に不具合が起きるケースを激減させ、多くのお客様から好評をいただくことが出来ています。

夏場のエアコントラブル 原因トップ3

TOP3

No.1 ドレン異常
(主な原因:ドレンポンプ・ドレン配管の汚れ詰まり)

No.2 高圧カット
(主な原因:室外機の汚れ詰まりや設置環境)
※高圧カットとは、室外機の風通しが悪かったり、汚れなどで、空気の熱交換ができずにエアコンが停止してしまうエラーのことです。

No.3 臭い
(主な原因:熱交やドレンパン、ドレン配管の汚れ

ドレン異常、高圧カット、臭いについては、メーカー問わず発生します。注目して頂きたいのは、基本的に汚れによるトラブルという点です。

設置環境によっても違いますが、何年もメンテナンスしていないのであれば、汚れは溜まっていく一方です。気付いた時には洗浄・清掃ではどうしようもない状態になっています。

また、洗浄・清掃は休日などの人のいない時で作業出来ますが、エラーが出てからでは、原因を追究し、部品を取り寄せ、交換しないとエアコンを使用できず、暑さに耐える日々が続いてしまいます。

店舗経営の場合、売上に支障が出てしまうことが考えられます。またオフィスの場合でも業務効率が低下するだけでなく、熱中症のリスクが高まります。

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ポンプダウン洗浄とは?

オフィスや店舗のエアコンの中には、家庭用のエアコンが付いている場合があります。家庭用のエアコンの熱交換器は形が曲がっており、裏面まで洗浄することが難しいタイプがあります。

その場合、冷媒を一度回収し、熱交換機も分解して洗浄することがあります。これをポンプダウン洗浄といいます。

「エアコンからの臭いを改善したい」というお客様の要望を受けてポンプダウン洗浄を実施した所、臭いが無くなり、翌年からは通常のエアコン洗浄でも「臭いが出なくなった」とお喜びの声をいただくケースがありました。

ポンプダウン洗浄は冷媒回収/充填作業が伴うため、通常のエアコン掃除とは使用する道具や作業時間、費用が違うのですが、通常のエアコン洗浄では不十分だと感じた際は、ぜひお気軽にご相談ください。

最後に

エアコン洗浄は洗浄業者によってやり方も料金もまちまちです。一般の方は普段は手を付けない場所ですから、判断に迷われることがあると思います。

しかし、普段手を付けない場所だからこそ、プロとして「どこまで作業してくれるのか」、「どのような手順で行うのか」をしっかりと提示してくれる洗浄業者に依頼することをお勧めします。

ドレンポンプは小さな部品で、ふたを開けて作業する際に破損のリスクもあり、他社では開けずに表面だけ清掃するという話も聞きます。 弊社は洗浄マニュアルの整備や作業方法の改善を創業以来行ってまいりました。どこよりもこだわりを持って洗浄を行っていますので、ぜひ弊社へご依頼ください。

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ESC事業部 テクニカルサポートグループ CK課 川名/林/南雲/安部/岩崎

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