エコトピック

2020.12.18

【2019年度 SCOPE3】 カテゴリー6,7,11,12 算定結果!

解ける氷河

2019年度、弊社の温室効果ガス排出量算定のうち、前回までにSCOPE1,2,3のカテゴリー1~5までご紹介させていただきました。今回は、SCOPE3の15項目あるカテゴリーの中の6,7,11,12と、SCOPE1,2,3全体を踏まえて、ご報告いたします。


 
 カテゴリー6 出張に伴う排出は【 微増 】 

カテゴリー6の出張に伴う排出は、航空券や電車、バス、タクシー、宿泊費の金額からそれぞれの排出原単位をかけて算定します。
※航空券と宿泊がセットになった費用については、半分航空費、半分宿泊費として算定しています。

2019年度のカテゴリー6 出張に伴う温室効果ガス排出量は、 118.06t-CO₂で、前年と比較し2%増加しました。

2018年度   2019年度 
 116.09 t-CO₂   118.06 t-CO₂ 
 
 カテゴリー7 従業員の通勤に伴う排出は【 微増 】 

カテゴリー7の従業員の通勤からの温室効果ガス排出は、 27.27t-CO₂と、前年と比較し8%増加しました。

2018年度   2019年度 
 25.21 t-CO₂   27.27 t-CO₂ 
 
 カテゴリー11 販売した製品の使用に伴う排出は【 微減 】 

弊社のSCOPE1,2,3の中で最も温室効果ガス排出量が多いカテゴリー11は、前年の209%となり、243,992 t-CO₂でした。

2018年度   2019年度 
 116,886 t-CO₂   243,992 t-CO₂ 
 
 カテゴリー12 販売した製品の廃棄に伴う排出は【 同じ 】 

カテゴリー12の販売した製品の廃棄は、室外機設置台数、室内機設置台数、ルームエアコン設置台数をもとに算定していますが、 26.5 t-CO₂と、178%増えました。

2018年度   2019年度 
 14.9 t-CO₂   26.5 t-CO₂ 
 
 SCOPE1,2,3全体は前年比の111% と11%増加! 

2019年度のSCOPE3(カテゴリー1~15)の温室効果ガス排出量は257,812.4t-CO₂と、前年より11%増加しました。

また、2019年度のSCOPE1,2,3 全体の温室効果ガス排出量も258,200.5t-CO₂と、前年より11%増加しました。

SCOPE1,2,3の全体の割合を出すと、SCOPE3の割合が大きすぎて、100%SCOPE3となってしまいます。

2019 SCOPE1,2,3円グラフ

そのSCOPE3をカテゴリー別にみると、95%がカテゴリー11、つまり、設置した業務用エアコンを、お客様が使用する際に排出される温室効果ガスの排出分となります。

 
 最後に 

2019年度もSCOPE1,2,3の9割をカテゴリー11が占める結果となりました。カテゴリー11を削減するには、お客様の使用する電力を再エネ化することが、解決策となります。

弊社としては、自家消費太陽光発電などの再エネ導入を提案するなどして、削減に努めてまいります。

また、SCOPE1,2の削減も進めてまいります。SCOPE1のガソリンについては、商用バンのEV化が必要だと考えていますが、大手自動車メーカーに問い合わせても国内販売の見込みは立っていないようで、見通しは立っていません。

SCOPE2の電力については、再エネ電力に切り替えられていない拠点(個別電力契約ができない)含め、解決の道を探ってまいります。