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食品工場や物流倉庫などには、食品を保存するための冷却器(冷凍機)があります。低温型冷却器(冷凍機)は汎用的な一般空調と比較すると、実は運転時間が長く、年間の電気代が高い傾向にあります。※基本365日24時間運転
電力使用量の削減は、空調機熱交換器洗浄も効果がありますが、実は冷却器(冷凍機)の熱交換器洗浄の方が年間運転時間と比較すると、より効果が大きい傾向にあります。
365日24時間運転している冷却器(冷凍機)の熱交換器は想定している以上に汚れが付着しております。まずは冷却器(冷凍機)裏側の熱交換器がホコリ汚れなどで吸込口を塞いでいないかをチェックしてみてください。
吸込風量の数値が10(MAX)と過程すると、吹出風量の数値は10(MAX)出ます。ただ熱交換器が汚れで塞がれていると、風量が弱くなり吸込風量の数値が5だとすると、吹出風量の数値も5しか出ません。
吹出す風量が弱いと、一定の空間における冷却能力は低下する(効きが悪い)傾向になります。
これが次に繋がる「冷えづらい」という現象に繋がります。
冷却器(冷凍機)は一般的な空調と比較すると、より多くの冷媒を使用し、空間を冷却させようとします。※庫内の蒸発温度帯(冷媒が液体から気体に変化するどきの温度)によりますが、冷媒充填量20~30kgは珍しくありません。
それ故、冷却器(冷凍機)のガス漏れ修繕は、より多くの冷媒代がかかり、修繕費は高くなる傾向にあります。(配管長が長いビルマルも同じ傾向にあります。)
風量が弱い状態で冷却させると、指定された設定温度に達するために、より多くの冷媒を室外機の冷凍機から室内機の冷却器(冷凍機)熱交換器に送ります。
より多くの冷媒が送られた結果、熱交換器に霜が付着し、一時的に熱交換が停止し、ファンが回らない(冷えない)ことになります。(いわゆる除霜運転です)
この除霜運転が長引くと、庫内の温度が上昇し、冷却させるべき製品の品質の安全性が保たれなくなる可能性があります。
除霜運転が長引くと庫内の温度上昇を招きます。
一度冷却させた庫内を冷凍機(室外機)がさらに冷却する際、圧縮機のスクロール回転の頻度が多くなり、冷却器(冷凍機)の電気代が上昇する傾向にあります。
冷却器(冷凍機)は除霜運転時間をコントローラーで短縮可能ですが、下手にいじると、庫内の製品の蒸発温度の安全性が保たれなくなることもあります。
設定を変えずに冷却器(冷凍機)を洗浄することの方がよりローリスク、ハイリターンとなります。
24時間365日稼働している冷却器(冷凍機)を一時的に止めてメンテナンスすることは、管理運営上、簡単なことではありません。
日頃から計画的に洗浄し機能を改善することで、設備の長寿命や省エネにつなげることができます。
弊社は冷凍機の洗浄実績もあるので、ご関心があればお気軽にお問い合わせください。
ESC事業部 大阪営業 高田
近年、食品工場では適切な温度管理、衛生管理の一環として、空調・冷凍設備のメンテナンスに力を入れている企業様が多く見られます。その背景としてあるのがHACCPです。
2018年6月13日食品衛生法の改正する法律が公布され、2021年6月までにHACCPの義務化されます。
【 HACCP 】とは?
(厚生労働省HPより引用)
HACCPとは、食品等事業者自らが食中毒菌汚染や異物混入等の危害要因(ハザード)を把握した上で、原材料の入荷から製品の出荷に至る全工程の中で、それらの危害要因を除去又は低減させるために特に重要な工程を管理し、製品の安全性を確保しようとする衛生管理の手法です。
HACCPを導入するメリットとして下記があげられます。
これまでの最終製品の抜き取り検査に比べて、HACCP方式は、原材料の受入から最終製品までの工程ごとに、微生物による汚染や異物混入などの危害を予測した上で、危害の防止につながる特に重要な工程を連続的・継続的に監視することができます。
また、それらを記録することで、より効果的に安全性に問題のある製品の出荷を防止できるとされています。
衛生的に管理された食品工場内のエアコンでも、使用しているとエアコン室内機内部に汚れが蓄積されていきます。
場所によっては、カビが生えたり虫が混入したりすることもあります。工場内のエアコンや冷凍設備を定期的に分解、洗浄することで、衛生環境の維持につながります。
弊社は食品工場の業務用エアコン分解洗浄実績も数多くあります。お気軽にご相談ください。
ESC事業部 名古屋営業所 藤村
自宅や会社の照明を手軽にLED化できる「工事不要LED」がホームセンターやインターネットなどで出始めています。LEDに交換したからと言って必ずしも省エネにつながるとは限りません。
工事不要LED照明とは、今まで使用していた照明の器具をランプのみを交換してLED照明としてリニューアルする商品です。
メリットとしてはランプのみの交換の為、工事代金を抑えられ、商品の代金も抑えることができる為、様々なメーカーが商品化しています。
LEDに交換したからと言って、省エネにつながらないこともあります。従来の蛍光灯ランプが取り付けられている機器には安定させ放電させる為の回路が内蔵されている場合が多く、ランプ以外で電力を消費しています。
その為、工事不要LEDに交換することが直接省エネにつながらない場合があります。
従来の蛍光灯ランプが取り付けられている機器が古く、劣化が進んでいる場合火災につながる可能性もあります。
電気製品の多くは10年程度経過すると絶縁抵抗が低下し漏電する可能性があります。その為、古くなった機器に新しいLEDランプを取り付けたとしても、照明器具内部の劣化でショートして火災につながるケースもあります。
10年以上使用している照明器具はランプのみだけではなく本体の交換を行いましょう。
LEDは蛍光灯に比べ長寿命ですが、一生使えるわけではありません。一度交換してメンテナンスを忘れているケースもこれから増えてくるのではないでしょうか。
LED商品は年々消費効率が改善されています。交換時期が来た際に、正しく交換することで、確実に省エネにつながるようにしていきましょう。
ESC事業部 福岡TC 渡邉
補助金申請を進める場合、申請時期は毎年4月から増えていきます。通常の工事であれば、現場調査や見積を1ヶ月~2ヶ月前から始めても間に合います。
しかし補助金申請の場合は、そこから図面や試算表の作成、申請資料の作成といった手順を追っていきますので、年明けには準備を始めないと申請に間に合わなくなります。
■関連トピック:【令和6年度】省エネ補助金の概算要求!設備更新に使えそうな補助事業は?
補助金申請は、決めた内容で進めていくということが重要になります。申請後に機器の仕様等に変更が出ると、採択基準を満たしていたものが、省エネ効果の変更により、不採択になってしまう場合があります。
また、採択後の変更の場合は、補助金の減額や状況によっては補助事業の中止といったことにもなりかねません。
十分な打ち合わせをして、しっかりと計画立てて進めていきましょう。
補助金申請は、申請資料を作成していく上で、事業者様側に準備していただく資料があります。
主な資料の一覧を記載します。申請する補助金により多少変わることがあります。詳しくは申請する事業の内容をご確認ください。
法務局や税務署で発行される資料は、手配に時間がかかることもあります。早めに準備を進めていただけると、スムーズな申請が可能となります。
補助金申請は、官公庁から補助金が出ますが100%採択されるわけではありません。申請資料の作成にも時間がかかるため、通常の業務と併せて行うにはかなりの手間がかかります。
弊社は現場調査~見積~申請~工事までワンストップで行うことができます。省エネ補助金申請でお悩みの方、どの補助金を使ったら良いのかわからないといった方も、まずは一度ご相談ください。
こちらもご参照ください。
■令和6年度の為に今から準備を!令和5年度に公募のあった「1都3県」の省エネ補助金をご紹介
暖房の温度を上げなくても快適に過ごせる工夫として【ウォームビズ】があります。
タートルネックや首元があまり開いていない服を着ると、体温で温かくなった空気が逃げにくくなるため、温かさを保つことができます。
下着でも首元まであるものが販売されているので、重ねて着ることで室内でも首回りを温めることができます。
また、下着を2枚重ねて着ると、とても暖かくなります。
足元は、男性の場合、ズボンの下にインナーを着用し、厚めの靴下をはくと、効果的です。
女性の場合、スカートの下は厚手のタイツにし、ズボンの際もタイツをはくことをお勧めします。
ひざ掛けやベストも上手に活用し、設定温度を上げなくても温かく過ごせる工夫をしていきましょう。
室内が少し肌寒くても、温かい飲み物を飲んだり、温かい食事をとることで、体を内側から温めることができます。特に体を温める食材であるしょうが入りの飲み物や食べ物がお勧めです。
他にも体を温める食材である、かぼちゃやネギ、ゴボウやニンジン、レンコン入りの温かいスープを取り入れてみてはいかがでしょうか。
食べ物を食べないと人間の体は十分な熱を発生させることができません。
朝、寒くて布団にいる時間が増え、朝ごはんを食べ損ねる、なんてことをしていると、通勤中や仕事場に到着しても体温が上昇せず、寒さをしのぐため、暖房の温度を上げてしまいます。
結果として暖房の電力使用量が増え、経費を増やすだけでなく、地球温暖化を促進する温室効果ガスの排出につながります。
冬は特に、【朝ごはんをしっかり食べること】が、暖房に頼らず温かく過ごすうえで重要なポイントと言えます。
など。
寒い冬を温かく過ごすには、エアコンの暖房に頼るだけでなく、衣服や食べ物などを工夫する方法があります。これらの方法は電気代の節約と温室効果ガスの排出削減につながります。
誰にでもできる工夫を、皆がすること、これが実は、どんな高度な技術開発よりも難しいことなのかもしれません。
こちらもご覧ください。
冬のエアコン、賢く使う10のポイント
気候変動訴訟とは、気候変動による異常気象や災害等で生命や財産を脅かされたとして、二酸化炭素排出元の企業や行政に対し訴訟を提起することです。
●気候変動訴訟29カ国以上で確認 NGOが政府を提訴するケースが増加
7月4日にロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)のグランサム研究所から気候変動訴訟に関する報告書が発表された。報告書によると、気候変動訴訟は29カ国以上で確認されており、合計1,328件が確認されている。
また、1990年以降、アメリカにおいて多く確認され、ここ最近はインドネシア、パキスタンなどの国々でも起こっている。
原告になっているのは、市民、NGO、企業、地方政府等で、気候変動による災害や健康被害等を訴えている。訴訟結果として米国では原告敗訴の傾向が見られるが、米国以外では、1994年から2016年に提訴された案件のうち、43%が原告勝訴、27%が原告敗訴で原告側が支持される数の方が多いことが分かった。
なお現在、日本では、仙台(1件)、神戸(2件)、横須賀(1件)で石炭火力発電所の建設・稼働を問う気候変動訴訟が提起されており、4つの裁判が進んでいる。
引用:気候ネットワーク メルマガより許可を得て引用
気候変動による災害が世界中で増える中、適切な対策を取らない企業や団体は、訴訟を起こされる可能性が、今後ますます高まると予想されます。原告となるのは、海外で住居や財産を災害で奪われた方々や国家であったり、未来を奪われたくない身近な子供たちかもしれません。
遠い場所の被害は関係ない、知らない人の被害は関係ない、自分たちが何かする必要はない、とは言えなくなってきています。
気候訴訟が起きる根本的な考え方として、climate justice,気候正義という考え方が広がってきています。気候正義の柱は3つあります。
気候変動の原因を作り出しているのは、世界の富裕層です。この富裕層10%が、世界の温室効果ガスの約50%を排出しています。本来であれば気候変動による災害等で不利益を被るべきなのは、原因を作り出してきた富裕層であるべきです。自分の部屋を汚したら、自分で片づけることは当たり前のことです。
しかし、実際は、気候変動による災害等の被害を最も受けるのは、貧困層です。この状態は明らかに不公平といえます。富裕層はこの不公平を是正するために必要な行動をしなければいけない、という考え方が同世代間の平等です。
気候変動の影響による被害は、本来、原因を作り出してきた先祖や大人世代が受けるべきです。しかし、実際に被害を受けるのは、私たちの子供たち、そして孫以降の世代です。この状態も明らかに不公平といえます。大人世代は最大限の努力をして、この不公平を是正するために必要な行動をしなければいけない、という考え方が異世代間の平等です。
気候変動の影響による被害は、人間だけでなく、地球に生息する他のすべての生物に対しても被害をもたらします。いうまでもなく、これらの生物が引き起こした問題ではないにもかかわらずです。これも明らかに不公平といえます。
■参考:
1600年~1900年には1年で0.25種だった生物種の絶滅速度は、1975年以降、1年に40,000種と急激に上昇し続けている。
引用:国立環境研究所 http://tenbou.nies.go.jp/learning/note/theme2_1.html
私たちは日本人です。日本人は富裕層に含まれます。つまり、気候変動を引き起こす被告側、加害者です。しかし、私たちが普段の生活をするうえで、被告側、加害者としての意識は、現状【ない】のではないかと感じます。
もちろん【ある】人も沢山いらっしゃいます。そうした人々が日々様々な活動、行動を通して、伝わる情報もあれば、変わる体制もあります。
ただ、気候変動が深刻化する速度に、それらの変化は追い付いていません。日本という国や、日本国民が訴訟を起こされる前に、気候正義(climate justice)の概念を広め、自分たちは加害者である意識を持ち、行動に変えていく必要性があると考えます。
2019年12月2日からスペインのマドリードで開催されているCOP25は、190か国が集まり、気候変動の加速を食い止めるために、パリ協定1.5度目標を目指し、各国政府の温室効果ガス排出削減目標の引き上げや詳細なルールの合意を目指しています。
目次
気候変動に関する国連の科学的活動を世界気象機関(WMO)と支援している、国連環境計画(UNEP)の新しい報告書【排出ギャップレポート】では、現行の国別約束(NDC)が達成されたとしても、さらに320億トン(CO2換算)の温室効果ガスの削減が必要と報告しています。
この報告書で日本政府の課題として、
などを指摘しています。
引用:https://www.unenvironment.org/interactive/emissions-gap-report/2019/
9月の国連気候行動サミットでは77カ国が2050年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロとする目標を公表しましたが、日本は参加を見送りました。
主要7カ国(G7)で日本だけが、石炭火力発電所の新設と、石炭火力発電プラントの輸出を続けている状況の中、COP25で12月11日に小泉進次郎環境相が演説する予定です。
批判が予想される中、何を打ち出すのかが、注目されます。
日本国民の意識はどうなのでしょうか。少し古いですが環境省の2016年の意識調査データを紹介します。(有効回答数は1640人、その他の条件は下記の引用参照)
引用:https://www.nies.go.jp/whatsnew/2016/jqjm10000008nl7t-att/jqjm10000008noea.pdf
環境省の意識調査によると、この調査に参加した方々の気候変動に対する関心は低くなく、大半の方が行動の必要性を感じていることがわかります。
ただ、最後に紹介した質問にあるように、【自分一人では解決できない、自分だけ何かしても仕方ない】という思いが、行動や変化を妨げていると考えられます。
日本の対応が遅れている要因は、私たち自身が【自分一人では対応できない → どうすればいいかわからない → 考えない 】という思考回路から無関心が広がり、結果として、早急に行動が求められている世界の流れから取り残されてしまったのではないでしょうか。
昨今日本でも、世界経済の脱石炭火力燃料、脱プラスチックの動きや、災害被害の拡大を受け、少しずつ危機感が増してきています。
様々な分野の方々が行動を起こし、つながることで、気候変動への取り組みを少しずつでも大きくすることができます。弊社もその一員として、できることから地に足をつけて行動して参ります。
これから冬に差し掛かって、暖房を使われる方が多いのではないでしょうか。皆さんが使われている暖房ですが、そもそもなぜ室内を暖かくできるのでしょうか。
冷房の仕組みはネット上でもよく見かけますが、暖房の仕組みはあまり知られていません。
今回は暖房の仕組みについて詳しくご説明します。
外気の“熱“を室内に取り入れているからです。
エアコンの中では、室内機と室外機の間を「冷媒」と呼ばれるガスがぐるぐる回っています。冷媒は空気中の「熱」を運ぶ役割をします。
熱交換器はエアコンの室内機の内部と室外機の内部にあり、冷媒が運んできた「熱」を乗せたり、降ろしたりする「駅」のような役割を果たします。
では冬の暖房時、外気は冷たいのに熱をどのように取り入れるのでしょうか。イメージが付きにくいですが、それを可能にしているのが、エアコンに充填されている冷媒です。
暖房の冷媒サイクル
①気化した冷媒がコンプレッサー(圧縮機)で圧縮され、高圧高温(約80℃)となる。
②高圧高温の冷媒ガスはガス管を通って室内機の熱交換器で、室内の冷たい空気にさらされ、液化する。(約50℃に冷やされる。)
※この時、室内の冷たい空気は熱をもらい、温風に代わる。(暖房となる)
③冷やされ液化した冷媒は、液管を通って膨張弁に入る。
④膨張弁を通過した冷媒はさらに圧力が低下し、0度前後の低温低圧になって室外機の熱交換器に入る。
⑤低温低圧の冷媒は、熱交換機で冷媒より温度の高い外気から熱をもらい、液体から気体へ蒸発する。(約5℃で蒸発し気化する。)
※この時、より熱を得られるよう、熱交換器に外気の風が送られる。この風は熱を冷媒に奪われるので、室外機から出てくる風は冷風となる。
⑥気化した低温低圧の冷媒にコンプレッサーで圧力を与え、また高温高圧にする。
この①から⑥の繰り返しで、部屋を暖めています。
エアコンの暖房がどのように部屋を暖めるのかを理解できると、エアコンの能力を保つために必要なことがわかってきます。エアコンの室内機も室外機も、周りの空気の流れをスムーズにすることで能力を発揮します。
例えば、室外機の熱交換器部分にホコリやゴミが詰まっていると、霜や氷が付きやすくなり、熱交換の効率が悪化し、暖房の効きが悪くなり、余計なエネルギーが消費され、電気代が増えます。
本格的な冬が来る前に、室外機の熱交換器の洗浄をしておくことをお勧めします。
■暖房の効きが悪い、何かおかしい、と感じたらこちらをご覧ください。
【「エアコンの暖房 効きが悪い!」、修理業者に連絡する前にここを確認!】
■なぜ暖房は冷房より電気代がかかるのか、や、業務用エアコンのフィルター清掃の仕方についてはこちらをご覧ください。
【冬のエアコン、賢く使う10のポイント】
■そのほか参考記事
・冬なのに冷房?!その前に外気冷房を!
・業務用エアコンに点検義務があるってご存知ですか?
・意外と知らない?!エアコンの歴史
本格的な冬となり、エアコンの暖房が活躍する季節となりました。暖房運転時に、「なかなか暖まらない」「効きが悪い」、そんな状況になった時、もし、自分で改善できれば、余計な修理代や時間を使う必要がなくなります。修理業者に連絡する前に、確認していただきたいことをご紹介します。
暖房使用時、「効きが悪い」、という連絡を受け、修理に伺うと、室外機の空気を吸い込んでいる側(冷たい風が出てくる表ではなく、裏側)に枯れ葉やビニールゴミが貼りついていることがあります。
室外機の裏側がゴミで詰まると、外気を吸い込むことができなくなり、熱交換ができず、効きが悪くなります。室外機のごみを取り除くことは、室外機の設置場所にもよりますが、修理を依頼しなくても改善することができます。
もし、「暖房をつけても暖まらない」と感じたら、まずは室外機の裏側にゴミが貼りついていないか確認し、あれば取り除いてみてください。
室外機の表側(冷風が出てくる側)の周りに、木の板や空気の流れを妨げる荷物等が置いてあると、吹き出した冷たい風が逃げていかないため、室外機がまた吸い込んでしまいます。この場合もやはり、熱交換の妨げとなり、効きが悪くなります。
室外機の設置場所に問題がある場合は、室外機の移設をしたほうが良い場合もあります。その場合はご相談ください。
(参考:エアコン増設時に知っておくべき3つのポイント!)
暖房の効きを上げる工夫として、エアコンのフィルター清掃があります。冬はコートやマフラーなどの衣類が増えます。衣類が増えるとホコリが発生しやすいため、エアコンのフィルターが詰まりやすくなります。
フィルターが詰まると、風が弱くなり、部屋の隅々まで温かい風が届かなくなります。その結果、効きが悪くなります。またエアコンは設定温度に達するまで稼働し続けるため、電気代が増えます。
フィルター清掃はエアコンの能力改善だけでなく、経済的な節約とエネルギーの浪費を抑える節電(省エネ)につながります。
業務用エアコン室外機の設置場所は、簡単に行ける場合もあれば、危険な場所にあり確認できないこともあります。そんな時は無理せずご相談ください。また、室外機設置場所に立ち入る場合、建物管理者の許可が必要になることがあります。
(参考:エアコン工事前の確認7ポイント!)
お問い合わせ時、確認させていただくことがありますので、ご了承ください。
■なぜ暖房は冷房より電気代がかかるのか、や、業務用エアコンのフィルター清掃の仕方について、詳しくはこちらをご覧ください。
・【冬のエアコン、賢く使う10のポイント】
・冬なのに冷房?!その前に外気冷房を!
・エアコンの暖房の仕組み!どうやって暖めているの?
ESC事業部 大阪営業 西野、井上
エアコンの室外機は室外にあるから雨に濡れても平気だと思っていませんか? もちろん普通の雨で浸水故障の可能性は低いと思われます。
しかし、近年の日本では台風被害が多く、他人事ではありません。エアコンの室外機が浸水した際、どのように対処すればよいのでしょうか?
エアコンの室外機が浸水してくると、エアコンを運転していたとしても、エアコンのブレーカーは落ち、運転が停止します。
無理にブレーカーを上げようとすると感電したり、ブレーカー自体が壊れたり、他の電気製品にも影響を及ぼす可能性があります。
また、台風や暴風雨で砂やゴミなどがエアコンの室外機内部に入り込み故障につながることもあるので、大型で勢力の強い台風の時は、エアコンの使用は極力は控えましょう。
水が引いて室外機が乾いてきた場合でも、エアコンは使用しないでください。電気回路の部品に水がついてしまった場合、乾いたとしても、漏電・発火等が起きる危険性があります。
泥などの不純物が小さな隙間に入り込んでしまった場合、モーターや内部部品などに不具合が生じる可能性があります。浸水時の水位が低くても、念のため専門業者みてもらいましょう。
樹脂密閉の四方弁や電磁弁コイルも、問題ないとは言い切れません。
乾きにくい部分の配管が錆びて冷媒が漏れる可能性もあります。
また、漏電などの危険を避けるために室内機の電源プラグを抜いておくことや、エアコン用のブレーカーが上がっていたら落としておくことも重要です。
エアコンメーカーやエアコンを購入した販売店などに電話をして点検・修理を依頼しましょう。エアコンが保証期間内であれば点検・修理費が無料になる場合や、安くなることがあります。
各保険会社の保険内容によってはエアコンの室外機が補償対象外になっている場合もありますので、保険内容を確認しましょう。
エアコンの室外機が水災補償の補償対象であれば、浸水時の室外機の写真を撮影し、保存しておきましょう。
被害状況の写真は、保険金請求時に必要になります。
撮影時は室外機を様々な角度から撮っておくのが無難です。浸水時にどの程度まで水位があったのか、メジャーなどで水の高さを図っておくと、より確実に状況を伝える事ができます。
2019年は台風による浸水等の被害が多く発生しました。地域によってはこうした浸水が毎年発生したり、短期間で度々発生したりする場合もあります。
エアコンの室外機が浸水してしまった時は、無理に運転せず、電源プラグやエアコンブレーカーを落としたり、点検や修理を依頼したりして、漏電や発火、感電などの2次被害を防ぎ、安全に対応してください。
ESC事業部 大阪営業 堀
弊社は環境省の中小企業向けSBT・再エネ100%目標設定支援事業に応募し、採択され、現在SCOPE1,2,3の算定に取り組んでいます。
SCOPE1,2,3とは
SCOPE1・・・事業者自らによる温室効果ガスの直接排出
SCOPE2・・・他社から供給された電気、熱、蒸気の使用に伴う間接排出
SCOPE3・・・SCOPE1,2以外の間接排出
なぜSBTの目標設定をするのか、その目的をまずは明確にすることから始めました。
①自社のSCOPE算出やSBTの目標設定、再エネ化の取り組みは企業価値向上とビジネスチャンスの創出、優秀な人材の採用につながるため。
②省エネコンサルティングの既存のお客様をはじめ、その他のお客様に対しても、自ら実施する温室効果ガス(GHG)排出削減の取り組みを発信することは、他の中小企業への波及効果が大きいと考えられるため。
上記を目標に設定しました。
まずは算定する期間を決めます。弊社の場合は決算に合わせて2018年3月から2019年2月までの1年間としました。
SCOPE1については【事業者自らによる温室効果ガスの直接排出】、つまり弊社の場合、作業に向かう車両などに使用するガソリンと事業所で使用するガス(都市ガス、LPG)が該当します。
弊社はエネルギーの使用の合理化等に関する法律(省エネ法)や地球温暖化対策の推進に関する法律(温対法)の対象事業者ではありません。
また株式公開や上場もしておらず、CSRやサスティナビリティ関連の報告書等も作成していません。
これまでエネルギー使用量等の記録の必要性が特になかったため、会計に必要な金額データしかそろっていませんでした。
会計データからSCOPEを算定することも不可能ではありませんが、使用量があったほうがより厳密に算出できる為、下記の通り実施しました。
■これからSCOPE1の算定をご検討される方へ ポイント!
SCOPE2は他社から供給された電気、熱、蒸気の使用に伴う間接排出です。弊社の場合は電気の使用量から算定します。これも金額はすぐ出せるのですが使用量はそろっていませんでした。
※水道はSCOPE3のカテゴリー1に該当。
【そろっていなかった主な理由】
①そもそもデータ入力のルーチン、チェック体制がない。
②任意で入力していたので記入漏れがある。
③支払期日ギリギリで経理に届いた請求書は、記録処理を省略し支払い処理後そのままファイリングされていた。
④会社の寮に請求明細が投函され、経理に届かない状態だった。
⑤管理会社の請求書に使用量の記載がなく把握できない。
【これらの算定方法として】
■これからSCOPE2の算定をご検討される方へ ポイント!
電気の使用量もガソリンやガスと同様、日ごろから記録が必要です。電力会社に関しては、会社ごとに算定係数が異なるため、電力会社名が必要です。
■SCOPE1,2,3の算定に必要な電気、水道、ガス、ガソリンそれぞれにおいて、問い合わせ先や電話番号が一覧ですぐ確認できるようになっていると確認がスムーズです。
今回のトピックではここまで紹介いたします。自社の温室効果ガスがどれくらい出ているのか、算定してみたいけど、何から始めていいかわからない、コンサルをお願いする費用はない、といったご担当者の方やご関心がある方の参考になれば嬉しいです。
◆営業事務の片手間、環境省の支援と周りの協力を得ながら一人で算定したSCOPE1,2,3の詳細!
・【SBT目標 SCOPE1,2算定に挑戦!】SCOPE1,2の計算方法!
・【SCOPE3 算定に挑戦!】カテゴリー1,2,3の計算方法!
・【SCOPE3 算定に挑戦!】カテゴリー4 輸送、配送(上流)
・【SCOPE3 算定に挑戦!】カテゴリー5 廃棄物
・【SCOPE3 算定に挑戦!】カテゴリー6,7,11,12!
・ 2020年3月 環境省 「中小企業版SBT 再エネ100%支援事業」結果公開
■【中小企業向けSBT認定 目標設定レター】どうやって出す?お手伝いします。
日本は2050年までに温室効果ガスを80%削減することを目標としています。そのためには建物から排出されるCO₂を削減する必要があります。
目次
ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)とは高性能建材や高性能設備を導入し、建築物の年間一次エネルギー消費量が正味ゼロまたはマイナスになる建築物です。
エネルギー消費量を省エネによって減らし、創エネ(再生可能エネルギーによる発電設備)によって使う分のエネルギーをつくることで正味ゼロの建築物を考えていきます。
■一次エネルギー消費量とは
石油、天然ガス、石炭、水力・太陽光など、自然から得られるエネルギーのことです。
建物が実際に消費する一次エネルギー量を計算する際は、空調や冷暖房設備や、給湯設備などの機器類が消費するエネルギーを合算して算出します。
この「設計一次エネルギー消費量」が、省エネ基準が求める「基準一次エネルギー消費量」を下回れば建築物省エネ法を満たしているとされます。
引用:国土交通省
建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律(建築物省エネ法)の概要
ZEBの取組は国のエネルギー基本計画(2014年4月)でも取り上げられており、目標としては 2020年までに新築公共建築物で、2030年までに新築建築物の平均でZEBの実現を目指しております。こちらを踏まえて2025年度に自社が受注するコンサルティング業務について、ZEBの占める割合が50%となる事を目標としています。
ZEBには段階ごとに以下のような定義があります。
引用:令和5年度 ネット・ゼロ・エネルギー・ビル(ZEB)実証事業 パンフレット (sii.or.jp)
『ZEB』、Nearly ZEBを達成するためには創エネ設備を採用することが必要となります。
ZEB Orientedは新築用途に限り、削減率に加え更なる省エネルギーの実施に向けた措置を講じることが条件となります。
年間一次エネルギー消費量が正味ゼロまたはマイナスの建築物
『ZEB』に限りなく近い建築物として、ZEB Readyの要件を満たしつつ、再生可能エネルギーにより年間の一次エネルギー消費量をゼロに近づけた建築物
『ZEB』を見据えた先進建築物として、外皮の高断熱化及び高効率な省エネルギー設備を備えた建築物
ZEB Readyを見据えた建築物として、外皮の高性能化及び高効率な省エネルギー設備に加え、更なる省エネルギーの実現に向けた措置を講じた建築物。
2019年度から新たに加わった定義で、従来の定義とは少々異なる要素があります。
エネルギーの削減率は、WEBPROと呼ばれる計算ツールを使用して計算されます。「未評価技術」とは、この計算ツールで算出されない工事手法のことを指しています。
一般社団法人環境共創イニシアチブ(以下、SII)で定められている今年度の未評価技術に関しては9つの手法があります。
ZEB Orientedでは、新築工事の建築物に限り対象となります。
建物用途により、削減しなければいけないエネルギーの割合が変わります。
建物用途は対象になる建築物の竣工図に記載されています。実際の仕様用途では集会所でも、竣工図としては事務所として書類を提出している可能性もありますので、確認が必要です。
■竣工図とは
建物を建設する際、設計図通りにはいかず、変更が発生する。その変更も含めて最終的に出来上がった内容を記録したものが竣工図。
※引用:平成30年度ZEB ロードマップフォローアップ委員会 とりまとめ(案)
ZEBを実現させるためには、ただ高効率の機器を導入すればいいかと言われるとそうではなく、まず建物の基準となるエネルギーを計算していく必要があります。
建築物省エネ法で省エネ基準が満たされているかの評価法としてBEI(Building Energy Index)と呼ばれる指標があります。
このBEIは建築物に導入されている設備(空調・換気・照明・給湯・昇降機)の一次エネルギー消費量と外皮性能で計算されます。
BEIは、実際に建てる建物の設計一次エネルギー消費量を、地域や建物用途、室使用条件などにより定められている基準一次エネルギー消費量で除した値で評価し、新築される住宅・建築物の一次エネルギー消費量基準に適合となる水準は、BEI≦1.0となります。
つまり新築される建築物においては、設計一次エネルギー消費量が基準一次エネルギー消費量以下であれば省エネ基準に適合しているということになります。 (引用 環境省 ZEB PORTAL )
必要最低限の設備導入、設備の仕様を極端に抑えるような省エネ活動では快適性を大きく損なってしまいます。
普段の工事と違い、専門的な分野が絡んできて話を聞いているだけでも難しそうですね…
そんなZEB化をサポートしていくのが「ZEBプランナー」です。
SIIが設けた制度で、ZEB実現に向けた業務支援を行ない、その活動を公表する会社です。
省エネ法に基づいた建築施工の経験をもつ会社が登録されています。要するに省エネ化工事をプランニングするエキスパートです。弊社もZEBプランナーに登録されております。
引用:SII HPより
また、例年のZEB実証事業では案件に関してZEBプランナーの関与が必要となります。
弊社はZEBプランナーでもあり、設備工事が出来る会社でもあります。
■関連トピック:ZEB 最前線!実証事業 調査発表会2018に参加
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「冬なのにオフィスが暑い。でも窓が開かないから冷房を使うしかない。省エネしたいのに・・・」そう感じることはないでしょうか。環境省の温室効果ガス排出抑制等指針でも下記の記述がありました。
◆近年、建物の機密性の向上、コピーやプリンターなどの発熱量の大きいOA機器の増加などにより室内発熱が増加し、中間期や冬期に冷房が必要な場合が増えている。
◆中間期、冬期の冷房需要が多いビルでは、外気温度が室温より低い(又は冷房送風温度に近い)場合に、冷凍機を運転せずに送風運転のみを行う外気冷房システムを導入し、熱源設備のエネルギー消費量やCO2排出量の削減を図る。
出典:環境省
「外は寒いのにオフィスは暑い。窓は開けられない」そんなとき、窓を開ける代わりに、外気ダンパーを開けることで、エネルギーを使わなくても室温を調節することができます。
冬の冷房だけでなく、中間期(夏、冬以外)は積極的に外気からの空気による自然冷房を活用することで、電気代もCO₂も削減できます。
省エネルギーセンターによると空調機の外気ダンパーを開度20%から100%に開いて外気冷房した場合、10%の省エネ効果があるといわれています。
※空調機等で外気冷房が有効な外気温度の目安は、おおよそ13~20℃の温度帯である。
出典:環境省
換気による外気導入は空調の負担になる場合もあります。構築物における衛生的環境の確保に関する法律(ビル管理法)では、室内のCO2濃度を1000ppm以下としています。CO2計を用いて室内の濃度を確認し、濃度が低ければ換気回数を抑えることで省エネになります。
※CO₂測定器は2万円前後で一般的に販売されています。
※ダンパがない設備の場合、外気冷房はできません。
オフィスビルで使用されている主なエネルギーは空調、照明、コンセントです。部門別では空調約30%、照明約40%、コンセント等30%となっています。季節での変動が大きい空調の使い方をちょっと意識するだけで省エネに繋がります。
「建築物における衛生的環境の確保に関する法律施行令」と「労働安全衛生法の事務所衛生基準規則」で定められた範囲の室温が17℃~28℃です。
こういった法律の背景があり、エアコン設定温度は『夏:28℃ 冬:20℃』を推奨する所が多くなってきています。
冷房時の室温を26℃から28℃に変更すると、約11%の省エネ効果があるといわれています。
出典:省エネルギーセンター
また空調フィルターの目詰まりは空調効率の悪化に繋がります。月1回程度点検し、必要に応じて掃除を行うことをお勧めします。
フィルター清掃方法は「冬のエアコン 賢く使う10のポイント」の6を参照ください。
■「エアコンの暖房 効きが悪い!」、修理業者に連絡する前にここを確認!
■エアコンの暖房の仕組み!どうやって暖めているの?
by ESC事業部 テクニカルサポートグループ EM課 佐野
2019年9月23日にアメリカのニューヨークで開催された国連気候行動サミットで、スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリさん(16)がスピーチをしました。
彼女のスピーチはテレビや様々なサイトで全文が紹介されています。関心の高い方は何度もご覧になっていると思いますが、重要性を考慮し、あえてここでも紹介させてください。
弊社は地球の平均気温を2度未満に抑えるために、温室効果ガス排出量算定に取り組んでいます。そして地球の平均気温を2度未満に抑えるために年率2.5%~4.2%の温室効果ガスの削減を目指して計画を立てようと考えていました。
しかし、グレタ・トゥーンベリさんのスピーチで気づかされたことは、10年、つまり2030年に50%削減しても、地球の平均気温を1.5度以下に抑えられる可能性は50%しかない、という、より厳しい現実でした。
そしてこのままではたった8年で、温室効果ガス累積排出量の上限を超え、地球環境を制御することができなくなる、ということでした。
多くの企業が目指す温室効果ガス排出削減目標は、不十分である事実が突き付けられました。
グレタ・トゥーンベリさんはおそらく、あらゆる文献を調べ、国連気候行動サミットという世界各国の代表者が集まる場で、思いを伝えられるよう、準備されたのだと思います。
会社で社内や社外に地球環境についての理解を広めるために日々情報を収集し、発信する機会があっても、簡単に作れる内容ではありません。また発言する際も勇気と覚悟が必要であり、重要な声だと考えます。
そして、グレタ・トゥーンベリさんのスピーチは、自らの温室効果ガス削減だけでなく、社内外や家庭での排出にも目を向け、国境や世代を超えて、人類や他の生き物の存続をかけて、今すぐに取り組むべき課題であることを改めて突き付けられる機会となりました。
日本学術会議は,内閣総理大臣所轄の機関であり、政府から独立した機関として日本の全科学者を代表する組織です。
日本学術会議は,理学,工学,医学,農学から法学,経済学,人文科学とすべての学術分野を包括する世界にも類似例を見ない学術団体であり,現在 87 万人を代表するといわれています。
その会長が9月23日の国連気候行動サミットに合わせ、メッセージを発信しました。
「地球温暖化」への取組に関する緊急メッセージ
ここでのメッセージでも今すぐに行動する必要性を訴えています。
気候変動に関心を持ち始めたが、仕事を通して、何から行動すればいいかわからない、という方がいましたら、是非ご相談ください。エアコン工事やメンテナンス以外でもサポートさせていただきます。
2019年8月30日、エネルギー使用合理化等事業者支援事業について採択結果が出ました。
弊社が関わるエネルギー使用合理化等事業者支援事業の省エネ改修工事は75件申請中、61件が採択されました。
日本各地のスーパー、ドラッグストア、役所、工場、アミューズメント施設、事務所、病院、学校等の施設で、エアコン工事を中心にLEDやEMS導入も含め、これから工事を進めてまいります。
◆エネルギー使用合理化等事業者支援事業とは
◆【補助金活用】エネ合の補助金を活用してエアコンや照明を入れ替えよう!
台風15号の影響で依然として停電が続いている地域があり、復旧に時間がかかっています。日本のこれからの災害対策はどのように進められていくのでしょうか。
内閣官房のHPに【ナショナル・レジリエンス(防災・減災)懇談会】の概要が紹介されています。
※レジリエンスとは、「回復力」「復元力」または「弾力性」といった意味合があり、外的な刺激に対する柔軟性を表す言葉です。
ここで令和2年度の国土強靱化関係予算概算要求の概要、総額約5兆円の内容がまとめられています。
参考:
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/resilience/dai50/siryo2-2.pdf
この中に、災害時のエネルギー供給確保のための取り組みも含まれていました。
国による対策には限度があります。台風15号の最大風速は約60mでしたが、東京に風速60mの風が吹いたらどうなるのでしょうか。これから私たちは風速何メートルまで耐えられるように準備すべきなのでしょうか。
世界では風速100mを超えるハリケーンも発生しています。そうした風に耐えられる設備を完全に準備しておくのは難しいのではないかと感じます。
災害の大きさや頻度を少しでも減らすために、温室効果ガスを削減する取り組みは不可欠だと考えます。
もしかしたら高層ビルにも自家発電やシャッターを付ける、といったことが必要になるかもしれません。
ただ、一番必要なのは、便利なものが使えなくなった時、どうするか、一人ひとりが考え、覚悟と最低限命をつなぎとめるための知恵を集めておくことかもしれません。
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