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11月3日に投票が行われたアメリカ大統領選挙。現職である共和党のトランプ氏と民主党のバイデン氏の大接戦となり、世界中の注目を集めました。“環境派”として知られるバイデン氏の勝利が確実となったことで、アメリカの気候変動政策は大きく変わっていくと考えられます。
アメリカの政策の大きな変化は日本にも影響を及ぼします。今回は、そんなアメリカの気候変動政策の未来と私たちに与える影響についてご紹介します。
バイデン氏は公約の中で「遅くとも2050年までにゼロエミッションを達成する」ことを掲げており、第1期が終了する2025年までには中間目標を示すことを表明しています。
この目標達成に向けた計画の中に、次の4つが挙げられています。
今回はこの4つに着目して、アメリカの気候変動政策の未来と私たちに与える影響について考えます。
トランプ氏の脱退通告から1年が経過した11月4日、アメリカは正式にパリ協定を脱退しました。その一方で、バイデン氏はかねてより「就任初日のパリ協定への復帰」を表明しています。11月4日当日には、Twitterで「77日後に再加入」すると投稿しており、その実現に向けて取り組む姿勢を見せています。
COP26は新型コロナウイルスの影響により来年への延期が決定していますが、アメリカのパリ協定復帰が決定すれば、COP26までに2030年の具体的な排出削減目標を示すことが求められます。
温室効果ガス排出量世界第2位のアメリカが、国家として排出削減に舵をきることで、世界の脱炭素化の動きはさらに加速するでしょう。
※77日後:新政権が誕生する2021年1月20日を指す。パリ協定は、締結した30日後から有効となるため、正式に復帰が可能となるのは最速で2021年2月19日である。
参考 パリ協定の概要 第21条【発効】(環境省)
さらに「就任100日以内に主要排出国の首脳会合を開催し、国別削減目標強化を主導」「高炭素プロジェクトへの輸出補助停止」など、対外的な気候変動政策にも言及しています。
自国の排出削減だけでなく、「排出削減に貢献していない相手との取引を避ける」動きに着手することが予測されます。アメリカとの経済関係を保つというビジネス的観点からも、温室効果ガス排出削減は重要な問題であるといえます。
バイデン氏は気候変動関連の予算として、約2兆ドル(約207兆円)の予算を投じることを表明しています。具体的な取り組みとしては以下のようなものが挙げられています。
気候変動政策でありながらも、雇用に関する具体的な数値目標が多いのが印象的です。格差社会と言われるアメリカらしいともいえます。気候変動に立ち向かうためには、雇用の面から根本的に見直す必要があることを明示しています。
自動車産業で注目すべきは、やはりEV(電気自動車)に関する政策です。4000億ドル規模の予算を投じ、ゼロエミッション車への買い替えを促すプログラムや50万ヶ所の充電ステーション設置を計画しています。さらに、10年間で6300万台(3.7年分の米国新車販売台数に相当)のガソリン車削減を掲げています。
公共交通に関しても大胆な政策を掲げています。2030年までにアメリカで作られるバスを全てゼロエミッション車にすることや、米国内を走る全50万台のスクールバスをゼロエミッション車に転換する方針を示しています。
発電部門に関しては、2035年までに二酸化炭素排出ゼロを掲げています。
国全体に関する政策としては、民間がクリーンエネルギーに投資できるように財政メカニズムを整備し、発電・送配電会社に対して省エネやクリーンな電力に関する基準(a technology-neutral Energy Efficiency and Clean Electricity Standard; EECES)を設定することで、電力料金の引き下げ、市場競争強化を見込んでいます。
バイデン氏は州単位の政策目標についても言及しています。役割連邦国家であるアメリカの再生可能エネルギー政策は、基本的に州単位で実施されているため、州レベルのクリーンエネルギー目標強化を掲げています。
その中で、高い雇用水準に従う主体への再エネクレジット付与などが検討されており、新型コロナ禍で落ち込んだ雇用対策とも絡めた対策を講じる予定です。米国内で生産された太陽光パネル、風力発電用タービンの導入拡大により、再エネの導入拡大と雇用創出の二兎を追うことを目指しています。
バイデン氏は、気候変動政策に大規模な予算を投じ、多くの雇用転換を生み出す計画を掲げています。温暖化懐疑論を主張し、石炭産業とのつながりの強かったトランプ政権とは大きく異なる政策展開となることが見込まれます。
さらに興味深いのは、バイデン氏自身が「石油、ガス、石炭の会社や幹部からの寄付金は受け取らない」方針を表明していることです。
実際にこのような動きが具体化されれば、脱炭素化の潮流に反する部門への風当たりは一層強くなり、市場から淘汰されていくことが予想されます。日本企業も他人事ではなく、今この瞬間から排出削減に向けて取り組むことが重要です。
「脱炭素化っていうけど、何から取り組めばいいの…?」という疑問をお持ちの方は是非お問い合わせください。
参照 バイデン氏選挙ウェブサイト
“THE BIDEN PLAN TO BUILD A MODERN, SUSTAINABLE INFRASTRUCTURE AND AN EQUITABLE CLEAN ENERGY FUTURE”
※現在、リンク切れとなっています。ご了承ください。
“THE BIDEN PLAN FOR A CLEAN ENERGY REVOLUTION AND ENVIRONMENTAL JUSTICE”
菅首相が宣言した2050年温室効果ガス0目標、つまり脱炭素社会を実現するためには、企業をはじめとするあらゆる組織で脱炭素経営が必要となります。ここでは、脱炭素経営を始めるにあたり、必要となる5つの基本についてまとめました。
目次
自分が所属する組織で、2050年に温室効果ガスを0にするには、そもそも現時点でどれくらいの温室効果ガスを排出しているのか、がわからなければ毎年の削減目標も計画も立てることができません。
ではどのように温室効果ガス排出量を出せばよいのでしょうか。実は、既に世界共通の温室効果ガスの排出量を算定する方法があります。それは、【GHGプロトコル】と呼ばれています。(温室効果ガス=GreenHouse Gas、プロトコル=protocol=規約や約束ごと)
参照:環境省「GHGプロトコル~事業者の排出量算定及び報告に関する標準~」
この算定方法はRE100(企業の自然エネルギー100%を推進する国際イニシアティブ)やSBT(パリ協定の水準に整合する、温室効果ガス排出削減目標)、国連責任投資原則(PRI)など、多くの世界的機関や企業で標準的に活用されており、2050年温室効果ガス排出量0目標のベースとなっています。
このGHGプロトコルに基づいて、自分の組織の温室効果ガス排出量を出すことが、脱炭素社会、脱炭素組織を作るうえで最も大切な、第一ステップとなります。
ただ、少し難しいので、環境省のSBT目標設定支援事業を利用したり、脱炭素経営促進ネットワークの「目標設定を目指す企業」として参加したりして、同じように算定を進めている企業や、既に算定を終え目標設定の認定を貰っている企業と情報交換する機会を利用することをお勧めいたします。
どちらも費用をかけずに取り組むことができます。(交通費や人件費は除く)
弊社も上記の支援をいただき、温室効果ガス排出量の算定や目標設定をすることができました。(別業務をやりながら各部署の協力を得ながら一人で算定できました。算定までの動きや、算定する中で気づいたことをトピックにまとめてあるので、参考にしてください。)
・環境省 企業版2℃目標ネットワーク 支援会員になりました!
・SBTの基準改定!?2019年10月から新基準スタート!
・2019年度 環境省 中小企業向けSBT 再エネ100%目標設定支援事業に採択されました!
・環境省【中小企業向けSBT 再エネ100%目標設定支援事業】結果掲載!
・SBT目標設定、SCOPE算定って何から始めればいいの?
・【SBT目標 SCOPE1,2算定に挑戦!】SCOPE1,2の計算方法!
・【2019年度 SCOPE1,2】 温室効果ガス排出量は減った?
◆GHGプロトコルは、LCA(ライフサイクルアセスメント)の考え方を活用しています。「LCAって何?」というエコトピックを近日中に公開予定です。
自分の組織の温室効果ガス排出量がわかると、2050年に0にするには、いつまでにどれくらい削減する必要があるか、明確な数字で確認することができます。
また、電気なのか車なのか、仕入れなのか、廃棄なのか、どの部分でどのくらいの排出があるのかも把握でき、どこから優先的に削減に取り組む必要があるか、が具体的になっていきます。
現在の技術やしくみで削減に限界がある部分も見えてきます。
その中で全ての組織に共通し、大きな割合を占めていると思われるのが電気です。電気に伴う温室効果ガス排出を減らすうえで、多くの企業が取り組む共通点があります。
電気を再生可能エネルギー100%に切り替えたり、自家発電設備を導入したりする前にすべきことがあります。それは、無駄な電力消費を削減することです。
例えば白熱球を使っている設備がある状態で、再エネ100%や自家発電設備を入れても、余計な費用がかかってしまい、効率的とは言えません。白熱球や蛍光灯、またエネルギー効率の悪いエアコン設備や廃熱を無駄にしている設備がないか、一度見直しを行うことが大切です。
資源エネルギー庁によると、オフィスで消費電力の割合が多いのは、照明、次いで空調機となっています。エネルギー使用量の大きい設備から見直しをお勧めいたします。
LED照明は蛍光灯に比べ、2分の1以下の消費電力量になると言われています。また、最新のインバータ機は、10年前の一定速機の業務用エアコンに比べ50%も消費電力を抑える事例もあります。
◆参照:https://www.ecology-plan.co.jp/service/ac-construction/
さらに、定期的に業務用エアコンの洗浄を行うことで、エネルギー効率が改善され、最大20%の消費電力を減らすことができます。
◆参照:https://www.ecology-plan.co.jp/service/ac-maintenance/
EMS(エネルギーマネジメントシステム)や全熱交換器(吸排気の際の熱利用)でさらに効率を高めることも可能です。
設備のエネルギー効率が一通り改善しても終わりではありません。さらに省エネできる部分があります。それは高断熱化です。断熱窓に切り替え、断熱材を施工することで、夏場の熱の流入と冬場の熱の流出を減らし、エネルギー消費を抑えます。
弊社の三郷CKTCも、太陽光パネルを増やすより高断熱化したほうが、温室効果ガスの排出を抑えられることがわかっています。
省エネや高断熱化することで、使用する電力量を減らし、温室効果ガス排出量を減らすことができますが、0にすることはできません。0にするために比較的取り組みやすいのが再生可能エネルギー100%電力の導入です。
新電力が次々に登場する中、再生可能エネルギー100%の電力を取り扱う電力会社も増えてきています。電力の個別契約ができる場合、温室効果ガス排出量が多い石炭化石燃料を含む電力から、再生可能エネルギー100%の電力会社に切り替えることで、電気の温室効果ガス排出量を0にすることができます。
テナントビルなどで、個別に電力契約ができない場合もあります。大手企業の場合、交渉してビルごと再エネにするケースもあるようです。
自社ビルを持ち、敷地内で太陽光発電や風力発電といった再生可能エネルギー100%の自家発電設備の設置が可能な場合は、その設備を設置することで電力消費に伴う温室効果ガス排出量を0にすることができます。ただ、自家発電設備が賄える割合は多くの場合、限定的です。
それでも、できることは全てやる、という思いで取り組む企業、組織は増えています。
自社ビルも敷地もなく、電力契約の切り替えも難しい場合は、再生可能エネルギー100%の電力価値を購入することで、温室効果ガス排出量を0とみなすことができます。
【グリーン電力証書】、【Jクレジット】、【非化石証書】と言われるものです。つまりお金で解決することができます。
出典:環境省 RE100・SBTの義務履行に対応した再エネ調達方法について
これらの再生可能エネルギーを導入することで、直接的、間接的に日本全体の再生可能エネルギー比率を高めることができ、脱炭素社会に近づくことができます。
※転載写真:「SonoMotorsGmbH」「Sion」太陽の下に駐車しておくだけで最大34㎞走行できる電気自動車(追加充電で255㎞走行可能)
電力と同じくらい温室効果ガス排出量が多いのは、自動車やトラックなどガソリンの消費に伴う排出です。この排出を0にするには、再エネ電力で充電された電気自動車(EV)や、再エネから作り出された水素を燃料とする燃料電池車(FCV)に切り替えていく必要があります。
11月17日、イギリスでは、2030年までにガソリン車とディーゼル車の新車販売を禁止し、アメリカのカリフォルニアでも2035年以降のガソリン車の新車販売が禁止されました。カナダのケベック州や中国も同様の動きを見せています。
再エネ由来の電気や水素の供給には、インフラ整備が不可欠ですが、EVの普及に伴い、電信柱を改修し充電できる、コンビニや公共施設でも充電できる、住宅の日中の太陽光発電による電力をシェアできる、といった様々な供給パターンが生み出される可能性があります。
今すぐ導入できる状況ではなくても、将来的に導入することを考慮したうえで、予算や計画を立てていくことが求められます。
脱炭素社会、つまり石油や石炭といった化石燃料を使わない社会にするためには、石油を原料とするプラスチックを0にする、もしくは資源循環させて大気にCO₂として放出される量を0にする必要があります。
身の回りに溢れているプラスチックを0にすることは現実的ではないように思えるかもしれません。紙や植物由来の同等素材に変えていく、使わずにすむ方法、しくみを考えるといった発想の転換が求められます。
植物を原料とするバイオプラスチックもありますが、原料の多くを占めるトウモロコシやサトウキビの栽培には、森林破壊や農薬、化学肥料使用に伴う土壌、地下水、大気汚染の問題があります。
プラスチックからプラスチックへ再生させる技術も広がりつつありますが、リサイクル工程で使用するエネルギーを再生可能エネルギーにすることと、焼却処理されないシステムも進める必要があります。
まずは自分の組織で使う割合の多いプラスチックの原料や、使う量の把握と使用量の削減、また、使わないしくみや再資源化(燃やして大気へ放出することを避ける)の検討が大切です。
脱炭素社会の実現には、①排出量の算定 ②徹底した省エネ、高断熱化 ③再エネ100%電力導入 ④EV(電気自動車)やFCV(燃料電池車)、⑤脱プラスチック がポイントとなります。
②については、弊社の専門分野なので、ご検討中の方はお気軽にご相談下さい。
■【中小企業も?!どうして脱炭素経営が必要なの?】
■地球温暖化対策推進法(温対法)改正!何が変わる?
■なるほど!脱炭素の歴史がキーワードと年表でよくわかる!
■【中小企業向けSBT認定 目標設定レター】どうやって出す?お手伝いします。
弊社で取り扱いのあるコロナ対策商品をはじめ、販売商品の記事をまとめました。
【コロナ対策関連商品】
・【簡易陰圧装置(診療用隔離装置) 「陰圧クリーンブース」とは?!】
・【医療機関・薬局向け】第2次補正予算対象 感染症対策商品のご紹介!
・業務用エアコンに外付けできる!シャープの空調専用プラズマクラスター!
・業務用なのに移動可能!加湿装置「ナノフィール」で除菌、消臭も!
・新型コロナウイルスに有効な革命的抗菌コート!90日間効果持続!
【熱中症対策関連商品】
・【熱中症対策】冷風機「スポットバズーカ」のご紹介
今回は、2020年の春、注文殺到で販売が停止したパナソニックのジアイーノについて紹介します!
(弊社で取り扱いのあるジアイーノは業務用となっております。家庭用のジアイーノは取り扱いがございませんのでご注意ください。)
塩化ナトリウムを溶かした水を電気分解することで、次亜塩素酸を発生させます。
※次亜塩素酸については、こちらをご覧ください。
付着菌の減少を観察する実験と、臭いの代表としてアンモニアの減少を観察する実験の結果です。
自然減衰と比較して、目に見えて除菌・脱臭の効果があることがわかります!
ジアイーノの種類によって二種類の使用方法があります。
タンクに水、トレーに塩化ナトリウムのタブレットを一つ入れて、電源ボタンを押すだけです!
タンクの水がなくなると音が鳴りますので、トレーに溜まった水を捨てて、タンクに水、トレーに塩タブレットを一つ入れてください。
※タンクは毎日、トレーは二週間に一度お手入れしてください。詳しくは取扱説明書をご参照ください。
給水タンクに水、塩タブレット投入口にタブレットを一つ入れて、電源ボタンを押すだけです!
上のタイプと同様に、水がなくなると補充します。給水タンクに水、排水タンクは水を捨てた後に塩タブレットを一つ入れてください。
※給水タンク、排水タンクは毎日お手入れしてください。詳しくは取扱説明書をご参照ください。
本製品が気になったら、是非お問合せください!
人の体には、およそ数百兆個の細菌がいます[1]。この多くが腸の中にいますが、皮膚の表面にも、1平方センチメートルあたりおよそ100万個の細菌が生息しています[2]。これらの菌を常在菌といいます。
「そんなに菌がいるの!?」と驚いた方もいるかもしれませんが、常在菌は基本的に無害で、むしろ病原性微生物の繁殖を抑制する効果もあるのではないかと考えられています[3]。
除菌や殺菌をすると、害のある菌と一緒に、無害な常在菌も殺してしまいます。これについて、東京医科歯科大学名誉教授の藤田氏は「手を洗いすぎてはいけない」という著書を出版しています[4]。
同氏によると、手洗いは流水で10秒間するだけでよく、洗いすぎはかえって病原体が付着しやすい状態をつくってしまうそうです。ただし引用した記事では、個人の主張に留まり、学術的な根拠が示されていないことにご注意ください。
たしかに、過度の手洗いにはデメリットがありそうです。一方、新型コロナウィルスなどの病原性が高いウイルスや細菌が付着している場合などは、洗い流したり除菌したりする必要があるでしょう。
では、必要な時にだけ手洗いをするとすれば、具体的にいつ手洗いをすればよいのでしょうか。国立医薬品食品衛生研究所によると、トイレの後、帰宅した後、調理前および調理中などに手を洗うとよいそうです[5]。
一度立ち止まって、除菌の必要な場面、必要ない場面について考えてみるといいかもしれません。
◆新型コロナウイルスの影響と気候変動 これからの世界はどこへ向かう?
◆何が違うの?カーボンニュートラルとカーボンゼロ、他カーボン用語を解説!
◆気候変動訴訟 29か国以上で1328件?‼ 気候正義とは?
◆暖冬のメリット、デメリット~日本の冬はなくなる?~
今回は部屋の除菌が可能な加湿器、「次亜塩素酸加湿器」についてご紹介します!
部屋の空気を吸引し、次亜塩素酸が含浸したフィルターを通らせて除菌、脱臭していきます。そうして綺麗になった空気を再び部屋に戻す、という仕組みです。
※次亜塩素酸については、こちらをご覧ください。
加湿器内部のフィルターには、除菌フィルターと加湿フィルターの二種類あります。
(下の図の③の部分)
目的に応じて使い分けることができます。
除菌フィルターをつけると、加湿もある程度できますが、基本的には除菌を主目的として使用します。
加湿フィルターに付け変えると、除菌効果は減りますが、より強力に加湿が可能になります。
次の図は製品の中を図示したものです。
(1)内部のタンク(図中の①)に、メーカー指定の塩化ナトリウム1包を入れて、水道水を入れる。
(2)電源プラグをコンセントに差し込み、スイッチを入れる。
これですぐに使用できます!
必ず水道水を使用します。浄水器の水、温水器の水、アルカリイオン水、ミネラルウォーター、井戸水などは絶対に使用しないでください。カビや雑菌が繁殖しやすくなり、悪臭の原因になります。
また、
トレー(図中の②)は一週間に一回程度、
フィルター(図中の③と④)は二週間に一回程度、
お手入れが必要になります。
税込99,000円(90,000円+10%消費税)
今回は光触媒を搭載した除菌脱臭機「ターンド・ケイ」をご紹介いたします。
光触媒とは、太陽やLEDなどの光が当たると、その表面で強い酸化還元作用が生まれ、接触した有機化合物や細菌などを除去できる環境浄化材料です。
今回ご紹介する「ターンド・ケイ」は、フィルターに光触媒加工されている除菌消臭機です。
光触媒加工されたフィルターにLEDを照射することで、フィルターに付着した新型コロナウイルスなどのウイルスや細菌といった有機物を、水と二酸化炭素に分解します。
ターンド・ケイのメーカーであるカルテックは、日本大学医学部との共同研究で、光触媒搭載の除菌脱臭機による「新型コロナウィルス」の感染力抑制効果を確認※しました。
この光触媒技術は、有害物質を分解する過程で、オゾンや塩素などの人体に害のある物質を発生させないので安心して使用できます。
※カルテック株式会社が理化学研究所の協力のもと、日本大学医学部と共同で、新型コロナウィルス(SARS-CoV-2)に対する光触媒の有効性実験を日本大学にあるバイオセーフティーレベル-3の施設で行った。
詳しくは空間に浮遊する新型コロナウイルスに対する光触媒搭載の除菌脱臭機による感染力抑制効果を確認を参照。
活性炭フィルターやHEPAフィルター※を搭載した一般的な空気清浄機では、ウィルスや細菌を吸着はできますが、殺菌はできないため、フィルターが飽和状態になった場合にそれらを空気中に放出してしまうリスクがあります。
一方、カルテックの光触媒を搭載した除菌脱臭機「ターンド・ケイ」ではウィルスや細菌を分解するので、そのようなリスクがありません。
※HEPAフィルターとは、High Efficiency Particulate Air Filter のことで、空気中から埃などを除去するフィルターの一種です。
薄くて軽く、シンプルなデザインなので、さまざまな場所になじみます。また、静音設計で音も気になりません。
さらに、取り付けナビを搭載しているので、初めての取り付けでも安心です。
今回は、工事不要、好きな場所に移動させてコンセントに繋いでスイッチを入れるだけで、加湿・消臭・除菌・空気清浄の4つの効果が得られる業務用加湿装置「ナノフィール」を紹介します!
(ナノフィールには工事不要で移動可能な移動型と、工事が必要な据置型の二種類のモデルがあります。弊社では移動可能なモデルを取り扱っております。)
ナノフィールは、まず非常に微細な水滴(ミスト)を室内に循環させて、室内に漂う細菌・臭いの元・埃・花粉などをミストに吸着させます。(消臭・除菌・空気清浄効果)
汚れた空気をナノフィール内に戻し、銀イオンを含む水に通すことで、銀イオンに菌・ニオイ源・ダスト・花粉などを吸着させ、水とともに排水します。
また、水滴(ミスト)を循環させるので加湿効果もあります。
以上の仕組み・効果により、一年を通して部屋の快適さを実現します。
(消臭・除菌・空清性能を維持したまま加湿量を抑える運転も可能です。夏場などでも快適にご使用いただけます。)
使いたいお部屋に運び、コンセント(100V)に接続し、水を入れてスイッチを入れると早速使えます。工事は不要です。
※定期的に排水タンクにたまった水を取り除き、新たに水を補充する必要があります。
導入事例はこちら↓(移動型と据置型の違いにご注意ください。)
https://www.corona.co.jp/aqua-air/nanofeel/introduction-example.html
外形寸法 | 高さ1,350 ×幅523×奥行543(mm) |
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重量 | 59kg |
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適応床面積 | 最大82㎡ |
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◆詳しくはお問い合わせください。
今回は、2020年12月1日に新発売される紫外線を照射することで部屋を殺菌するフィリップス製のUV-Cデスクライトを紹介します。直径6mの範囲の空中及び表層部分を45分間で殺菌できる装置です。
Signify(Philips Lightingから社名変更)は、売上高70億ユーロにも及ぶ世界最大手の照明メーカーであり、製品にはそのままPHILIPSの名前を使用しています。35年間に渡りUV-Cの開発に携わってきたその実績と商品には、機能性だけではなく安全性も考慮されています。
目次
主な使用場所 :リビングルーム・ベッドルーム・キッチン・浴室 等
安心・安全設計:音声ガイダンスに沿って設定/モーションセンサーにより自動で停止/タイマー付き
部屋の真ん中においてスイッチを入れ、人が紫外線照射の範囲外に出たことをモーションセンサーで確認後、部屋中に紫外線照射!空中や表層(壁や床、家具)に付着しているウイルスや細菌、カビなどを殺菌してくれます!詳細は動画で確認できます!
■ ウイルス等に対する有効性についてはメーカー記事を参照してください
ボタンは「電源ボタン」と「タイマーボタン」の二種類だけになります。
音声ガイダンスに従ってボタンを押すだけの簡単操作になります。
半径3mの円の範囲(面積28㎡)を殺菌するのに45分
半径2.5mの円の範囲(面積20㎡)を殺菌するのに30分
半径2mの円の範囲(面積13㎡)を殺菌するのに15分
の照射が推奨されています。
ウイルスなどを殺菌する強力な紫外線は、人体にとっても有害となります。
UV-C265nmの紫外線は目に見えませんが、人や動物が直接UV-C放射にさらされると目を損傷(炎症)したり、皮膚に激しい日焼けのような反応を引き起こすUV-C 放射傷害が起こる恐れがあります。その為、本製品ではモーションセンサーにより紫外線照射中でも、センサーが何かしらの動きを感知するとただちに停止するという機能、さらにタイマー制御による停止機能があります。そのため紫外線照射中に人やペットなどが間違って照射エリアに入ってしまったとしても安全です。またランプは保護するためのケースにより守られています。
製品寿命 :9000 時間(毎日2.7時間使用して9年ほどもちます。)
電源 :220/240 V
電力 :24 W
ケーブル :2.9m
高さ :24.7 cm
幅 :12 cm
重さ :1.2 kg
カラー :シルバー
今回は、大規模作業場の熱中症対策を解決する強力スポットエアコン、「スポットバズーカ」を紹介します。
スポットバズーカはエアコンのような冷たい風を、扇風機のように爆風で送り出します。なんと、50m先まで冷たい風が届きます。風量は自由に調節可能です。
(なお冷房だけでなく、狭い範囲でなら作業用暖房としても利用可能です。ただし、暖房で使用する場合、室外ユニット側にもドレンパン(結露した水滴を受け止める部品)が必要ですのでご相談ください。)
室内機と室外機が一体となった一体型と、別になった別置型の二種類があります。
車輪付きの一体型は巨大扇風機のように移動させることができます。別置型ではクーラーのように室内に冷風供給機、外に室外機を設置します。
ただ暖かい風をかき回すだけでは、熱中症の対策として効果が薄いようです。スポットバズーカなら冷たい風を送り出せます。また、高い天井を有するような大空間では特に、人がいる低層空間だけを冷やし、暖かい空気を上にとどめさせることができます。
冷風を供給する室内機と、排熱をする室外機に分かれているのは同様ですが、作業スペースである高さ3m以下のみを選択的に冷やすことができるので、全体を冷やすエアコンよりも効率よく快適さを手に入れることができます。したがって、エアコンよりもコストを下げることができます。
2で書いたように、低層空間を冷やし、高層空間を暖かいままにしておくので、体育館や工場などの天井の高い大空間に最適であり、事実そういった場所に多く導入いただいております。(JA選果場、機体整備場、牛舎、作業場、水族館の観客席、体育館など)。
細かい仕様は次の表のようになっています。ご参照ください。
◆詳しくはお問い合わせください。
今あるエアコンの吹き出し口に設置するだけ!
天井カセットタイプの空調機の吹き出し口に後付けすることで、浮遊する浮遊ウイルスや浮遊カビ菌の作用を抑制する効果、さらに脱臭、除電もできるプラズマクラスターを空調の風と共に大空間へ広めることのできる『空調専用イオン発生機』をご紹介いたします。
据え置き型のシャーププラズマクラスターをお持ちの方も多いと思いますが、今回ご紹介する「空調専用イオン発生機」は、現在皆様が使用されている業務用エアコンの吹き出し口に設置するタイプのものです。
遮蔽物が多い室内では、据え置き型のプラズマクラスターではカバーしづらい箇所が出てきても、この「空調専用イオン発生機」であれば、エアコンの気流に乗せてプラズマクラスターイオンを放出し、空間全体にアプローチできます。
このイオン発生機は、天井カセット式エアコン、ビル用マルチエアコン、アネモなどのほとんどのエアコンに取り付け可能です。
※シャープの業務用エアコンは、プラズマクラスター技術を標準装備しています。
– 設置例 –
プラズマクラスターによる効果は次のようなものがあり、シャープ独自の技術です。
プラズマクラスター技術の詳細については、下記のシャープさんの解説がわかりやすいです
動画での解説もわかりやすいです
弊社でも、この空調専用イオン発生機の取り扱いをしています。
取り付けには電気工事と天井ボードの取付作業が必要になります。
工事は全国どこでも対応しておりますので、お気軽にお問い合わせください。
シャープのプラズマクラスター導入事例(メーカーHP参照)
こちらはクリニックでのプラズマクラスター導入事例です。※ 後付けタイプの導入ではありません
2020/10/26現在、厚生労働省より「医療機関・薬局等における感染拡大防止等支援事業」という補助事業がございます。
補助上限額は医療機関により変わりますが、この補助金を活用することで導入費用を安く抑えることができます。実質無料でのお取り付けができる可能性もございますので、ぜひご検討ください。
補助事業に関して詳しくは「【医療機関・薬局向け】第2次補正予算対象 感染症対策商品のご紹介!」を参照。
飲食店の場合、1年に1度は清掃しておきたいダクト。そのダクトの現場調査をするうえで、おさえたいポイントを、実際のダクトの現場調査を例にご紹介します。
弊社の担当が飲食店のダクト調査に行きました。今回は排気ファン清掃の調査です。排気ファンが汚れているとフードからの吸いが弱くなり、厨房内が暑くなって、調理されている方は体調不良や熱中症になる可能性があり、非常に危険です。
排気ファンの羽根の汚れ具合を確認するのはもちろん、Vベルトに亀裂が生じていないか、異音がしていないかなど、他に不具合箇所がないか確認してお客様に提案しました。
吸いが悪くなるのは排気側(空気を中から外へ出す側)に原因が多くありますが、実は給気も悪くなって吸いが悪くなっている事もあります。給気は空気を外から中へ入れる事です。排気だけ見て、給気を見ないで帰る業者もいます。
見落としがちになるので、吸いが悪いという事で調査依頼される時は、給気も調査するように依頼した方が良いでしょう。同様に見落としがちなのが排気の出口です。出口が塞がっていると空気が出なくなるので、吸う事もできなくなります。給気と排気の出口の確認も依頼しましょう。
排気ファンが汚れている時は、厨房フード側も汚れている事が多いです。お客様自身でフードの外観、内側は清掃されていたので、キレイにされていました。防火ダンパーと立ち上がりダクトは、手が届きにくい場所にあるので汚れていました。
防火ダンパーと立ち上がりダクトはグリスフィルタを外さないと確認できず、清掃しにくい場所にあります。防火ダンパーは高温になった時にヒューズという部品が溶けてダンパーが閉じる仕組みになっています。
このヒューズが油で汚れていたり劣化していたりすると切れてしまい、ダンパーが閉じて排気が吸わなくなってしまいます。また防火ダンパーが汚れていると油で固着してヒューズが切れた時に閉じなくなり火災が広がる可能性もあります。
立ち上がりダクトとはフードからメインの排気ダクトまで立ち上がっているダクトの事を言います。ここの立ち上がりダクトが油で汚れていると火の粉を吸った際に引火する可能性あります。
火災という事を考えれば排気ダクトをすべて清掃するべきではありますが、時間も費用も多くかかります。最低でも立ち上がりダクトまでは清掃してキレイにした方が良いです。そのため、今回の調査では防火ダンパーと立ち上がりダクトの清掃も提案しました。
厨房排気ダクト清掃する主な理由は下記の理由が挙げられます。
特に火災が起こるとどれほどの損害があるか分かりません。定期的な清掃やメンテナンスしていく事が大事だと感じます。
ダクト火災に関してはこちらのエコトピックをご参照ください
■厨房ダクト火災 防ぐにはどうすればいいの?
■【事例紹介】 厨房ダクト清掃 商業施設飲食店テナント/茨城県
■【事例紹介】 厨房ダクト清掃 商業施設飲食店テナント/埼玉県
ESC事業部 大阪CK 秋元
業務用エアコンのトラブルの多くは機器の汚れによるものです。また、室内機の汚れとなると設置状況によっては点検が困難だったり、高額になったりする場合がございます。ダイキンには「Kirei ウォッチ」という室内機の汚れを可視化できるサービスがございます。
ドレンパンとは、室内機の結露水を受け止める部分です。室内の空気を冷やす際に生じる結露水は、空気中のホコリを取り込みながら、ドレンパンに溜まっていきます。そこに細菌などが増殖し、ドレンパンは汚れて、詰まったり、排水するためのドレンポンプが壊れたりして、水漏れや機器の故障につながります。
「建築物衛生法(略称)」 では、病原体による居室内部の空気汚染防止対策として、【空調機ドレンパンの汚れや閉塞の状況の点検】及び【必要に応じた清掃】を義務付けています。ただ、業務用空調機は手に届かない場所に設置されていることが多く、点検作業は作業負担や費用がかかります。
ダイキンの「Kirei ウォッチ」は、室内機の結露水を受け止めるドレンパンのドレンポンプがついている部分に定点カメラを設置することで、ドレンパン内部の様子を遠隔操作で確認できるシステムです。撮影した写真をデータに残すことも、汚れの経過をグラフで確認することもできます。
定点カメラによる撮影で、点検にかかるコストを大幅に削減できます。また、撮影したデータを記録しておけばどのくらいの頻度で清掃が必要な設置状況なのかを、より具体的に割り出すことができ、汚れによる空調機のトラブルを事前に対処することが出来ます。
このシステムを取り入れれば汚れの早期発見につながり、メンテナンスの最適化と経費削減につながります。それは汚れにより機器に負荷がかかり、圧縮機などの主要な部品の寿命を縮めることを防ぎ、機器自体の長寿命化にもなります。
このシステムに対応しているのはダイキン製の下記機種となります。
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【 エアコン分解洗浄(オーバーホール)トピックまとめ! 】
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ESC事業部 大阪CS1 両部
持続可能な社会への転換が求められる中、水素への期待が高まっています。経済産業省は2019年に「水素・燃料電池戦略ロードマップ」を策定し、世界に先駆けて「水素社会」を実現させようとしています。
太陽光発電や風力発電で発電したものの、建物内では使いきれない”余剰電力”を有効利用するために水素を活用するための東京都の補助金【事業所向け再生可能エネルギー由来水素活用設備導入促進事業】に関連する内容となっております。
太陽光・風力などの再生可能エネルギーは、化石燃料に依存しない持続可能でクリーンなエネルギーとして、世界中で注目されています。ただし、発電量が気象に左右されるというデメリットを抱えています。
太陽光を例にとると、晴れた日の昼間は大量に発電できるにも関わらず、夜は発電できません。晴れた日の多い春には発電量が増えますし、雨の多い梅雨には発電量は減ります。
下の図は2017年4月30日の九州の電力需給を示しています。
2017年4月30日の九州の電力需給実績
https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/qa_syuturyokuseigyo.html
出典:資源エネルギー庁
このように、太陽光発電が活発に行われる日の発電量は、需要(赤線)を超えます。このような事態が発生した場合には太陽光発電をする事業所に対して、「出力制御」が実施されることがあります。この時、各家庭や事業所の太陽光発電で余った電力は売ることができず、無駄になってしまいます。
蓄電池を導入することで、この余剰電力を蓄え、発電量が減った時に利用したり、売ったりすることができます。ただし、大容量の蓄電池は高価であるうえ、蓄電池は自己放電してしまうため、長期間の貯蔵はできません。
そこで、水素を活用することが期待されています。
水素は水などを原料として電気を用いて簡単に製造することができるため、余剰の再生可能エネルギー電力(power)を水素(gas)に変換して貯蔵する、Power-to-Gasという方法が注目されています。再生可能エネルギーの電力供給が足りないときに、貯蔵した水素から電力を補充できる体制を整えることで、発電量の調節が容易という点で重宝されている火力発電への依存度を下げることが可能となります。
「電力を水素に変換して貯蔵」とはどういうこと?
私たちが「電力」や「電気」と呼び、普段から利用しているものは、【電気エネルギー】のことです。
一方で、「水素としてエネルギーを貯蔵する」の「エネルギー」は【化学エネルギー】と呼ばれるエネルギーの形態であり、これは【水H2O】と【酸素O2+水素H2】の持っているエネルギーの差のことです。
2H2+O2→2H2O+【エネルギー】
水素を空気中の酸素と反応させると水とエネルギーが発生します。
燃料電池は、この時のエネルギーを電気エネルギーとして取り出す装置です。逆に、水に電気エネルギーを与えると、水を酸素と水素に分解することができます。このようにして、いつでもエネルギーを発生させることのできる水素を作ることを、「電力を水素に変換して貯蔵する」と表現しているのです。
2H2O+【エネルギー】→2H2+O2
水素を燃料とする発電は水以外の物質を生成しないクリーンな発電方法として注目されています。都内でも水素を燃料として利用し走行する、燃料電池バスが実際に運用されているなど、私たちの日常の中でも水素のエネルギー源としての利用がみられるようになってきています。
水素を利用した発電は地球環境に優しく、発電効率も良いのです。
環境問題への関心が高まる中、経済産業省は「水素・燃料電池戦略ロードマップ」を策定し、水素製造の低コスト化と水素サプライチェーンの実現に向けて力を入れて取り組んでおり、水素の活用はさらに推進されていくと考えられます。
ただし、水素は生産方法によっては生産の際にCO2やNOxといった温室効果ガスを発生してしまいます。現在主流の石油・天然ガスを利用して生産するのはこの最たる例です。
上述の、再生可能エネルギーによる発電の余剰電力を用いた水素の生成は、生産の過程でのCO2排出がほとんどないため、グリーン水素(CO2フリー水素)として注目されています。
グリーン水素
再生可能エネルギー由来の水素で、製造時にCO2排出がほとんどないものを「グリーン水素」と呼んでいます。このグリーン水素と、製造の際に発生するCO2を回収して地下に貯留して大気への排出を0にする水素(化石燃料由来)を総称してCO2フリー水素と呼ぶことが多いです。
つまり、グリーン水素は化石燃料に依らない、持続可能性の高い水素なのです。
東京都では「事業所向け再生可能エネルギー由来水素活用設備導入促進事業」を実施しています。この事業では、再生可能エネルギーの余剰電力を水素に変換し、利用するための設備の導入費用の最大1/2を支援する助成金を交付しています。
本年度の募集は9月30日で締め切られてしまいましたが、脱炭素化に向けて、水素関連の推進事業は今後も継続される可能性が高いです。令和3年度の補助金情報については今後の公開をお待ちください。
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